株式運用で「ESG投資」も、GPIFの中期計画

2015年4月2日(木)11時46分

[東京 2日 ロイター] - 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、今後5年間の中期計画を発表した。株式運用で環境や社会、企業統治などの非財務的要素を考慮した「ESG投資」も新たに検討し、資産137兆円の効率運用を狙う。

計画は、塩崎恭久厚生労働相が定めた目標達成に向け、GPIFが1日付で策定したものだ。安倍晋三首相の前倒し指示を踏まえ、昨年10月末に国内外の株式比率をそれぞれ25%に倍増させ、国内債券は35%に比率を下げる構成比率を基本に、年金運用の効率化を図りたい考え。

株式運用では、新たにESG投資の検討も盛り込んだ。今後の運用委員会(委員長、米澤康博・早大院教授)で導入の是非を議論する。

基本ポートフォリオについては期間内でも見直すことを明記した。市場への影響を考慮し、必要なら段階的な資産移行を示す「移行ポートフォリオ」の策定も検討する。

(梅川崇 編集:山口貴也)

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