NY外為市場=ドル下落、弱い米指標で利上げ後ずれ観測

2015年4月2日(木)07時14分

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 1日のニューヨーク外為市場ではドルが下落した。この日発表された雇用や製造業関連指標がさえなかったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ開始時期が2015年終盤以降にずれ込むとの観測が強まった。

3月の米ADP民間部門雇用者数は18万9000人増で、昨年1月以来の低い伸びとなった。また3月の米ISM製造業景気指数は51.5と、2013年5月以来の低水準だった。

ウェルス・ファーゴ・セキュリティーズ(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、エリック・ビロリア氏は「FRBの金融政策正常化のタイミングやペースについて先行き不透明感が強まっている」とし、「市場の(指標発表後の)ネガティブな反応がドル下落の一因だ」と述べた。

ドル/円は終盤の取引で0.4%安の119.62円。円については、アジア時間に発表された日銀による全国企業短期経済観測調査(短観)が弱い内容となり日本株が売られる中、安全資産としての買いも見られた。

ユーロ/ドルは終盤の取引で0.3%高の1.0761ドルとなっている。欧州時間に発表された3月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は速報値の51.9に対して52.2と10カ月ぶりの高水準となり、これもユーロ買いの材料となった。

ただギリシャ改革案をめぐるギリシャと欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)との協議に進展がなく、ユーロの反発も限定的だった。ユーロ/円は直近0.2%安の128.71円。またユーロ/スイスフランも7週間ぶりの安値水準となっている。

ドル/円    終値   119.74/75

始値   119.83/84

前営業日終値   120.13/14

ユーロ/ドル  終値   1.0762/64

始値   1.0783/84

前営業日終値   1.0735/40

*内容を追加しました。

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