バフェット氏、自動運転車「いずれ現実に」 販売店買収へ意欲

2015年4月1日(水)15時53分

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は31日、自動車業界の会合で、自動車ディーラー(販売代理店)の取得に意欲を示した。自動運転車について、いずれ「現実」になると述べた。

投資会社バークャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)兼会長でもあるバフェット氏は、ニューヨークで開催された自動車業界の会合に、傘下の自動車ディーラー、バークャー・ハサウェイ・オートモーティブのラリー・バン・タイル会長とともに参加し、現在、米国内10州に計81カ所あるディーラーをさらに増やす方向で積極的に動いていると述べた。バン・タイル会長は、とりあえず今は米国内のディーラー網を広げたい意向を示した。

バフェット氏は、買収提案する場合、長期的な見通しに基づく価格を提示し、米自動車市場の短期的な変動にとらわれず決定を下す方針を示した。

金利の動向にも左右されないと説明。「たとえイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が、今後2年間にどうするか、わたしにささやいても、影響ない。理にかなった価格で適切な人材とともにディーラーを取得するチャンスをつかめば買う。われわれは5分で買うだろう」と語った。

バフェット、バン・タイル両氏は、テスラが消費者に直接販売するモデルを確立しているものの、米国の自動車販売体制に影響を及ぼすには販売規模が小さすぎると指摘した。

自動運転車について、バフェット氏は、いずれ「現実」になるとした。ただし、2030年までシェアは10%以下にとどまるとの見方を示した。

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