独連邦債利回り低下、インフレ見通しなお抑制=ユーロ圏市場

2015年4月1日(水)01時26分

[ロンドン 31日 ロイター] - 31日のユーロ圏金融・債券市場では、独連邦債利回りが過去最低近辺に低下した。ユーロ圏のインフレ鈍化に伴い、利回りは5四半期連続の低下となった。

3月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、前年比0.1%低下で予想と一致した。低下幅は小幅で物価下落が1月に底を打ち、近く上昇に向かう可能性を示した。

だが市場のインフレ期待指標として注目されている5年後から5年間の期待インフレ率を反映するユーロ圏のブレーク・イーブン・インフレ率(フォワードBEI)は1.60%強の水準にとどまっている。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏は「長期見通しはなお抑制されており、欧州中央銀行(ECB)は積極的な姿勢を維持し、第2・四半期も国債利回りを引き続き下押しする」との見方を示した。

独10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の0.19%と、今月つけた過去最低の0.165%に近付いた。

スペイン、イタリアの10年物国債利回りは7bp低下し、それぞれ1.25%、1.28%をつけた。

半面、ギリシャ10年債利回りは56bp上昇の11.71%。

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