米ノンバンクセクター、危機時と比べ脆弱性が低下=FRB副議長

2015年3月27日(金)20時11分

[27日 ロイター] - フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長は27日、米国のノンバンク金融セクターは金融危機時に見られたような衝撃に対する抵抗力が強まっているとの認識を示した。

同副議長は、保険会社やミューチュアルファンド、マネー・マーケット・ファンド(MMF)、ヘッジファンドなどノンバンクセクターではレバレッジが低下し、証券化の利用も減り、短期資金への依存が緩和していると指摘。

フランクフルトでの会議の準備原稿で「この回復局面においてノンバンク金融セクターの脆弱性が低下している兆候がある」と述べた。

その上で、FRBおよび他の規制当局は、ヘッジファンドやデリバティブ(金融派生商品)市場の動向に関するさらなるデータを材料に、これらがもたらす経済全般へのリスクを評価する必要があると強調。一部の企業が短期資金に依存していることもリスクをはらんでいると警告した。

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