日経平均は大幅反落、米株安・中東情勢で一時349円安に

2015年3月26日(木)11時57分

[東京 26日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は大幅に反落。前日比で一時349円安となり、取引時間中としては4営業日ぶりに1万9500円台を割れて午前の取引を終えた。25日の米国株が大幅安となり外部要因が嫌気されるなか、サウジアラビアなど10か国がイエメンで武装組織に対する軍事作戦を開始したと伝わり、利益確定売りの動きが強まった。

米国株式市場ではダウ工業株30種が292ドル安と大幅続落。外部環境の悪化を受け東京市場は軟調な滑り出しとなったが、イエメン情勢をめぐる報道により下げ幅を拡大した。東証1部の約85%が値下がりする展開。原油先物価格の上昇を受けて石油関連株は上昇した。

為替がやや円高方向に振れたことも相場の重しとなったほか、米国市場でハイテク株や医薬品が売られた流れを引き継ぎ、村田製作所、ロームなど電子部品・半導体関連や、医薬品株に利益確定売りが強まった。

もっとも指数は前引けにかけて下げ渋る動きもみせた。「リスク回避の部分もあり、久々の大きな下げとなったが、公的マネーや配当権利取りの動きなどが期待される。後場にかけて多少下げ幅を縮小する展開も見込まれる」(東洋証券・大塚竜太ストラテジスト)という。

個別銘柄ではリブセンスが反発。25日、Eコマース(EC)サイトを運営するwajaを4月3日付で子会社化すると発表したことを材料視した。半面、今仙電機製作所は大幅安。25日に2015年3月期連結業績において利益予想を下方修正したことを嫌気した。

東証1部の騰落数は、値上がり175銘柄に対し、値下がりが1611銘柄、変わらずが90銘柄だった。

日経平均

前場終値 19436.88 -309.32

寄り付き 19605.60

安値/高値 19397.01─19623.11

東証出来高(万株) 116089

東証売買代金(億円) 13662.73

(長田善行)

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