企業物価指数前年比‐2.3%、下落品目が上昇品目上回る=日銀

2015年3月11日(水)10時12分

[東京 11日 ロイター] - 日銀が11日公表した2月の企業物価指数は前年比0.5%上昇した。昨年4月の消費税率引き上げの影響を除くと2.3%低下した。原油価格の下落一服で1月の2.5%からマイナス幅は縮小したものの、前年比で下落した品目数が2カ月連続で上昇品目数を上回った。

2月の企業物価指数は、前月比では税込みでも税抜きでも横ばいだった。豚肉や鶏卵、牛肉、産業用高圧電力などが上昇した一方、ジェット燃料油や液化石油ガス、非鉄金属、化学製品などが下落した。

一方、税抜きでの前年比では、下落品目数が388と上昇品目数339を上回った。下落品目数と上昇品目数の差は49と1月の22から拡大した。

原油価格の下落は一服しつつあるものの、中国を中心とした鉄鋼原料や化学製品の需給悪化が様々な形で響いている。日銀によると、これまでの円安を背景とした価格の転嫁は最終製品の需要動向で決まるため、食料品や住宅用木材などで転嫁が難しい例も出ているという。

(竹本能文 編集:山川薫)

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