英中銀、利上げ時期決定で低インフレは無視すべき=金融政策委員

2015年3月11日(水)07時25分

[ロンドン 10日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)金融政策委員会のマカファーティー委員は10日、原油安が国内のインフレ率を長期にわたって抑制するだろうとする一方、英中銀は利上げ時期を決定する際にこうした事情を無視すべきとの考えを示した。

同委員は昨年8月から12月にかけて利上げに賛成票を投じていたが、今年1月にはこの要求を取り下げた。

インフレ率は低下しているものの、堅調な英経済を受け、0.5%となっている過去最低水準の政策金利を英中銀がいつ引き上げるのかに注目が集まっている。ロイターによるエコノミスト調査では、少なくとも10月まで利上げはないとみられている。

ダラム大学で講演したマカファーティー委員は、現時点では低インフレが賃金の伸び率低下につながっていないとし、国内経済のスラック(緩み)に対する自身の見方は金融政策委の見立て(GDPの0.5%)よりも小さいとの認識を示した。

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