ロイター調査:6月の米利上げ観測強まる、強い2月の雇用統計で

2015年3月7日(土)08時49分

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 2月の米雇用統計後にロイターが実施した米プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)調査によると、16社中9社が連邦準備理事会(FRB)による6月の利上げ開始を予想した。

前回2月の調査で、6月の利上げを予想したのは19社10社で、6月の利上げ観測が高まった。

また16社中15社が年内に最低2回の利上げを見込んだ。

フェデラルファンド(FF)金利の予想中央値は、2015年末が0.875%(前回調査0.75%)、2016年末が2.375%(同2.125%)だった。

2月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が29万5000人増と、予想の24万人を上回る伸びとなったほか、失業率も2008年5月以来の水準となる5.5%に低下した。

クレディ・スイスのエコノミスト、ダナ・サポータ氏は「今回の雇用統計の力強さは、FRBが近く、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明から『忍耐強く(patient)』の文言を削除し、柔軟性を確保することが可能であることを示している」と指摘した。同氏は6月の利上げを見込んでいる。

エコノミストが予想する2015年上期の利上げ確率は平均で47.5%。年央の利上げを想定する9人のうち、予想確率について回答した7人の中央値は55%だった。

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