米国株が急反落、雇用統計好調で早期利上げ観測

2015年3月7日(土)08時41分

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 6日の米国株式市場は急反落して取引を終えた。朝方発表された2月の米雇用統計が底堅く、連邦準備理事会(FRB)による利上げ時期が予想より早まるかもしれないとの警戒感が広がった。金利上昇局面では相対的に投資対象としての魅力が薄れるとして、公益事業や不動産投資信託に売りが目立った。

ダウ工業株30種の終値は278.94ドル(1.54%)安の1万7856 .78ドル。

S&P総合500種は29.78ポイント(1.42%)安の2071.26で取引を終えた。S&P500種は週間でもマイナスで2週続落となった。

ナスダック総合指数は55.44ポイント(1.11%)安の4927.37だった。

2月の米雇用統計によると、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数は前月比29万5000人増となり、24万人程度の増加を見込んでいた市場予想を上回った。失業率は前月の5.7%から5・5%に改善した。

S&Pダウジョーンズ・インデックスは6日、時価総額が米企業で最大のアップルを、今月中旬からダウ工業株30種に組み入れると発表した。代わりに通信大手AT&Tが外れる。アップル株は0.15%上昇し、AT&Tは1.5%下落した。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約72億株で今週の平均である64億株を上回った。騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ2683で上げ438(比率は6.13対1)だった。ナスダックは下げ1926で上げ840(2.29対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)

終値         17856.78(‐278.94)

前営業日終値    18135.72(+38.82)

ナスダック総合

終値         4927.37(‐55.44)

前営業日終値    4982.81(+15.67)

S&P総合500種

終値         2071.26(‐29.78)

前営業日終値    2101.04(+2.51)

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