2月米自動車販売5.3%増の年率1623万台、悪天候で総じて伸び悩み
[デトロイト 3日 ロイター] - 調査会社オートデータがまとめた2月の米自動車販売は125万7619台と、前年同月比5.3%増加したものの、悪天候の影響などにより、全般的に売り上げが伸び悩み、大手7社すべてで予想割れとなった。
年率換算では1623万台で、ロイターがまとめたアナリスト予想の1670万台を下回った。
日産ブランドの米国責任者、フレッド・ディアス氏は、天候要因が向かい風になったとした上で、天候が回復すれば販売も持ち直すだろうと述べた。
月末にかけて燃料価格が上昇したことも悪材料になったとの声も聞かれた。
メーカー別では、ゼネラル・モーターズ(GM)が4%増の23万1378台。フォードは2%減の18万0383台。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は6%増の16万3586台。
トヨタ自動車は13%増の18万0467台。日産自動車は3%増の11万8436台。ホンダは5%増の10万5466台。
フォードの米国販売部門バイスプレジデント、マーク・ラニーブ氏は「2月20日の後に販売は明らかに減速した」と指摘。「フリートセールス(法人、政府、レンタカー会社向けの販売)」が落ち込む一方、リテール販売は横ばいだったという。
調査会社トゥルーカーのジョン・クラフチク社長によると、悪天候の影響はトラックよりも乗用車に対するほうが大きかったもようだ。
国内高級ブランドは2月販売がさえなかった。GMのキャデラックは13%減、フォードのリンカーンが7%減だった。
燃料価格が引き続き低水準で推移したことを受け、プラグインハイブリッド車「シボレー・ボルト」が43%減、フォードの「C─MAXハイブリッド」が26%減、日産の電気自動車「リーフ」は16%減となった。
また、小型車やファミリーセダンの販売が減少した一方で、大型トラックが引き続き堅調となった。GMのピックアップトラック「シボレー・シルベラード」と「GMCシエラ」はそれぞれ24%増、6%増だった。
フォードのピックアップトラック「Fシリーズ」は1%減、クライスラーのピックアップトラック「ラム」は7%増となった。
ケリー・ブルー・ブックによると2月の平均取引価格3万3299ドルと、前月から多少下落。ただ前年同月比では1145ドル値上がりした。またトゥルーカーによると販売奨励金は1台当たり2623ドルでほぼ横ばいだった。
*内容を追加します。
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