東南アジア株大半が上伸、バンコクは通信株堅調

2015年2月27日(金)01時10分

[26日 ロイター] - 26日の東南アジア株式市場では、大半が下落していたものの、切り返し、上伸して引けた。バンコク市場は通信株が堅調な相場展開となる中、値を戻した。

バンコク市場のSET指数は序盤に、銀行株の軟調を背景に約1カ月ぶりの安値を記録。だが、エネルギー、通信株主導で0.3%高で取引を終えた。

タイの通信監督当局が第4世代(4G)移動通信の入札を延期させるとの地元メディアの報道を受け、前日通信株は売られた。だが、タイ政府はこの日、入札が予定通り9月に行われると発表。これが好感され、通信株が値を上げた。

アドバンスト・インフォ・サービスは1.3%高で終了。前日は4.2%安だった。トゥルーは3.5%高。

ただ、バンコク市場では金融株の下げが相場の重しとなった。

ティスコ・セキュリティーズの上級ストラテジスト、ビワット・テチャプーンポル氏は「大半のアナリストが銀行業績予想の下方修正の可能性について検討していると思う。経済指標が予想を下回っており、今後についての不透明感がある」と指摘した。

取引所のデータによると、バンコク市場では海外勢の売越額は8852万ドルだった。

ジャカルタ市場の総合株価指数は0.2%高。一時過去最高値を付けた。海外勢の買越額は9700万ドル。

クアラルンプール市場の総合株価指数は0.3%高、ホーチミン市場のVN指数は0.7%高。大半の優良株高、海外勢の買いが背景。

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