NY市場サマリー(25日)

2015年2月26日(木)07時32分

[25日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して続落した。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が24─25日の議会証言で利上げを急がない姿勢を示しことで、ドル売りの流れが継続した。

イエレン議長は、「忍耐強く」という文言を連邦公開市場委員会(FOMC)声明文の中で削除する時期について明言を避けるとともに、文言が外されてもそれがすぐに利上げに結びつくことはないと強調した。

議長証言がハト派的と受け止められ、ドル下落と相まって米2年債利回りも約2週間ぶり安値水準に低下。年央の利上げを見込んでいた投資家はドルの買い持ちポジションを縮小した。

<債券> 国債価格が小幅続伸。2日間にわたるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、利上げが年央以降になる可能性があるとの見方が広がった。

イエレン議長の25日の証言内容は、24日の上院銀行委員会での証言とほぼ同じだった。

午後に実施された350億ドルの5年債入札は旺盛な需要を集め、相場への追い風となった。

また、月末に控えたポジション調整に絡む債券買いが入ったほか、欧州債利回りの低下によって、米債への投資妙味が増したことが指摘された。

<株式> ダウが続伸し最高値を再び更新したものの、米アップルに利食い売りが出たことで、ナスダック総合とS&P総合500種は反落した。

セクター別では一般消費財株が買われ、マクドナルドは3.9%高。S&P一般消費財株指数は0.8%上昇した。また原油相場の上昇を好感してエネルギー関連株が買われ、S&Pエネルギー株指数は0.4%上がった。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は下院で証言したが、利上げ時期の手掛かりはほとんど示されなかった。一方、1月の米新築1戸建て住宅販売が市場予想より小幅な減少にとどまったことは、株式相場の支援材料となった。

アップルは2.6%安の128.73ドルで取引を終えた。

ヒューレット・パッカード(HP)は9.9%安。四半期決算で全部門の売上高が低調だったうえ、通期の利益見通しがアナリスト予想を下回った。

<金先物> 4日ぶりに反発。ドル売りの動きが進み買いを促した。春節(旧正月)で休暇中だった中国の実需筋が市場に戻り、現物需要が高まったことも、上昇を支えた。

<米原油先物> 反発。原油需要の拡大期待や中国指標の改善などを追い風に買いが入った。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間原油在庫は前週比840万バレルと、市場予想を大きく上回る積み増しとなった。

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