中国のCIC、森トラストから目黒雅叙園を取得=アドバイザー

2015年2月12日(木)20時36分

[東京 12日 ロイター] - 中国のソブリンファンド、CICが森トラストから目黒雅叙園を取得していたことが明らかになった。今週、ラサール インベストメント マネージメント(本社イリノイ州シカゴ)が、特別目的会社を通じて取得したと発表したが、森トラストのアドバイザーによると、資金の出所はほぼCICだったことが明らかになった。

森トラストは昨年8月、目黒雅叙園を約1300億円で取得したが、その後、森トラストの森章社長の個人資産運用会社、MAプラットフォームがアドバイザーとして採用され、売却手続きを進めていた。村田正樹社長によると、CICを選んだのは今後の関係構築のためで、将来的にCICとの共同投資が視野に入る。 

ラサール インベストメントは、主に物件のアセットマネージャーやファンドの組成、投資ストラクチャーの構築などに限られている。ラサールは「ソブリンウェルスファンドとのジョイントベンチャーにより取得」としていたが、ファンドの特定はしていなかった。

目黒雅叙園は、昨年の不動産取引の中で最も大きな案件のひとつ。当初シンガポールのソブリンファンドGICがローンスターから優先交渉権を得ていたが、底地の所有権を巡る裁判などを理由に身を引き、その後森トラストが取得していた。

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