最新記事
ヨーロッパ

ロシアにも影響を及ぼす中欧諸国の政治危機

Putin's Biggest Allies in Europe Face Political Peril

2025年3月19日(水)15時25分
ブレンダン・コール
セルビアでは抗議活動に際し、携帯電話のライトを点滅させながら、ノビ・サド駅の屋根崩落の犠牲者のために15分の黙とうが捧げられた(ベオグラード、3月15日)

セルビアでは抗議活動に際し、携帯電話のライトを点滅させながら、ノビ・サド駅の屋根崩落の犠牲者のために15分の黙とうが捧げられた(ベオグラード、3月15日) Mitar Mitrovic-REUTERS

<中欧3カ国で起こった政治危機は、ヨーロッパに対するロシアの影響力を揺るがす事態になりうる>

先週末、ハンガリー、ルーマニア、セルビアの中欧3カ国で、各国政府に対する抗議活動が発生した。これらの国の情勢については、ウクライナ侵攻によりヨーロッパから孤立しているロシアも注目している。


ハンガリーは、ビクトル・オルバン首相がウクライナ支援について反対するなど、EU内で「ロシアの代弁者」のような振る舞いをしており、ロシアにとって都合がいい。

ルーマニアでは、昨年11月に行われた大統領選挙で、親ロシア派のカリン・ジョルジェスクが最多得票率を記録した。しかし、昨年12月、決選投票を前に、同国の最高裁判所によって選挙自体を無効とされたうえで、大統領選挙への出馬を禁止されるといった政治的混乱が起こっている。

セルビアはロシアのウクライナ侵攻を非難しているものの、ロシアとの緊密な関係を維持している。実際、ウクライナ戦争に係るロシアへの制裁を拒否していることなどからも、ロシアにとって戦略的にも重要な国だ。

ロシアが注視する国々で起こった抗議活動につき、本誌はハンガリー、ルーマニア、セルビア各国の外務省にコメントを求めている。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

タイのアヌティン首相再選、政治的な安定に期待感

ビジネス

台湾中銀、金利据え置き 成長見通し大幅引き上げ

ビジネス

スイス中銀、政策金利ゼロに据え置き 過度なフラン高

ビジネス

米利下げ9月以降、モルガンSも予想修正 利下げなし
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 3
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 8
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 9
    原油高騰よりも米国経済・米株市場の行方を左右する…
  • 10
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中