最新記事
米中関係

トランプ関税で値上がりが予想される品目まとめ

List of Items That Could Rise in Price After Donald Trump's China Tariffs

2025年2月7日(金)18時30分
ケイト・ナレピンスキー クレア・ディッキー
ドナルド・トランプ大統領 REUTERS

ドナルド・トランプ大統領 REUTERS

<トランプ政権が発動した対中関税の影響で、アメリカの消費者が購入するあらゆる輸入品が値上がりする可能性がある。特に家電、衣類、家具、自動車部品など、身近なアイテムの価格上昇が予想されている>

中国からの輸入品に新たな関税を課すというドナルド・トランプ大統領の決定は、アメリカ国内であらゆる日用品の価格を押し上げる見通しだ。中国も報復関税を課す中で、アメリカの消費者は間もなく、家電から衣類、自動車部品に至るまで、あらゆる製品の購入に際して値上がりを実感することになるかもしれない。

トランプは中国からの輸入品に対する10%の追加関税を発動。これでアメリカの消費者物価は上昇が予想される。

関税は輸入品にかけられる税金であり、中国に製造を頼る企業のコスト増大につながる。多くの企業はそうしたコストを消費者に転嫁する可能性があり、日用品の一層の値上がりを招く。

中国はアメリカの一大貿易相手国であり、家電、衣類、家具、自動車部品を供給している。追加関税はサプライチェーンの再編を引き起こし、複数の産業をまたいで物価を上昇させ得る。

バンクレートの上級副社長兼最高金融アナリストを務めるグレッグ・マクブライドは本誌の取材に対し、中国からの輸入品に対して追加関税を課すことで、対象製品の価格は一時的に上昇すると予想した。

しかし「ごく一部を挙げただけでも、為替レート、利益率、市場シェア、代替効果、報復措置、需要の減少といったさまざまな変動要因が絡むことから、現実は違ったものになる可能性がある」とみる。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 5
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 6
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 7
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 8
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中