最新記事
軍事

燃え盛る工場に響く轟音...ウクライナが米国供与の「ATACMS」でロシア領内の航空施設を爆破する衝撃映像

2024年12月13日(金)15時29分
ブレンダン・コール
韓国での演習で発射されたATACMS

韓国での演習で発射されたATACMS(2022年6月)EYEPRESS via Reuters Connect

<12月11日の深夜に起きた爆発は、ウクライナによる地対地陸軍戦術ミサイル攻撃によるものだとみられている>

ウクライナが米国から供与された地対地陸軍戦術ミサイルシステム「ATACMS」を使用して、ロシア領内の航空施設を攻撃したと伝えられている。

【動画】燃え盛る工場に響きわたる轟音...ウクライナが米国の「ATACMS」でロシア領内の航空施設を爆破する衝撃映像

SNSに投稿された映像は、アゾフ海に面したタガンログの市内で12月11日午前3時半ごろ起きた爆発の様子をとらえている。ウラジーミル・プーチン大統領が始めた戦争の前線から160キロほど離れた場所だった。

ロシア治安部隊と関係するテレグラムのチャンネル「Baza」は、正式にはまだ未確認としながらも、ATACMS弾道ミサイルが発射されたとの情報があると伝えた。

一方、テレグラムのウクライナ寄りのアカウント「Politics of the Country」などは、ウクライナが無人機ミサイル「パリアニツィア(Palyanytsia)」を使用したと伝えている。パリアニツィアの重量は45kg前後で、ロシアが使用するイラン製の無人機「シャヘド(Shahed)」と同程度だ。

本誌はロシアとウクライナの国防省にコメントを求めている。

バイデン政権は先月、米国の供与したシステムをウクライナがロシア領内で使用することを認めた。それまでは事態のエスカレートを懸念して使用を制限していた。

地元住民は、タガンログ航空科学技術複合施設(Taganrog Aviation Scientific and Technical Complex)が標的にされたと証言した。同施設は今回の戦争を理由にEUと米国の制裁下にある。投稿によれば、付近には別の航空施設もある。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インドネシア中銀、3会合連続金利据え置き ルピア支

ワールド

戦略的互恵関係を推進、国会発言は粘り強く説明=日中

ビジネス

アングル:米株式取引24時間化、ウォール街では期待

ビジネス

英CPI、11月+3.2%に鈍化 市場は18日の利
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 7
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 8
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中