最新記事

中国

新型コロナの起源は7年前の中国雲南省の銅山か、武漢研究所が保管

2020年7月13日(月)11時10分
カシュミラ・ガンダー

武漢ウイルス研究所は何かを知っていたのか? REUTERS

<2012年春、作業員6人が重症肺炎を発症、3人が死亡。翌年、武漢ウイルス研究所がウイルスを採取していたという>

7年前に中国の奥地で発見され、武漢市の研究施設に保管されていた「未知のウイルス」が、新型コロナの原型だった可能性が浮上している。

英サンデー・タイムズ紙によると2012年春、中国・雲南省の廃鉱となった銅山でコウモリの糞(ふん)掃除を担当した作業員6人が重症肺炎を発症。発熱や咳、呼吸障害など新型コロナによく似た症状を伴い、3人が死亡したという。

翌年、武漢ウイルス研究所の研究者チームが問題の銅山でコウモリの糞便サンプルを採取し、そこに含まれるウイルスを最近まで保管していた。

同研究所の研究員が今年2月に発表した論文によれば、このウイルスと新型コロナウイルスの遺伝子構成は約96%共通しているという。

ただし、雲南省発のウイルスが新型コロナに変異したと決め付けるのは早い。一部の専門家は、そうした進化には20~50年はかかると指摘する。

だが人間を宿主として急速に変異したという可能性も捨て切れず、謎は深まる一方だ。

<2020年7月21日号掲載>

【話題の記事】
中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊はあり得るのか
巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
中国・超大国への道、最大の障壁は「日本」──そこで浮上する第2の道とは
世界が激怒する中国「犬肉祭り」の残酷さ

20200721issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月21日号(7月14日発売)は「台湾の力量」特集。コロナ対策で世界を驚かせ、中国の圧力に孤軍奮闘。外交・ITで存在感を増す台湾の実力と展望は? PLUS デジタル担当大臣オードリー・タンの真価。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:戦闘で労働力不足悪化のロシア、インドに照

ワールド

アングル:フロリダよりパリのディズニーへ、カナダ人

ビジネス

NY外為市場=ドル横ばい、米CPI受け 円は週間で

ビジネス

米国株式市場=3指数が週間で下落、AI巡る懸念継続
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    【インタビュー】「4回転の神」イリヤ・マリニンが語…
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    中国の砂漠で発見された謎の物体、その正体は「ミサ…
  • 9
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 10
    機内の通路を這い回る男性客...閉ざされた空間での「…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中