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ヨシヒロミウラ|ベトナム

ベトナムのブローカーを使わない送出し機関 「アクルヒJV」の凄さとは?

アクルヒJVの授業風景。アクルヒタワーという自社ビル内に送出し機関がある。撮影:ヨシヒロミウラ

▪️ベトナムのブローカーを使わない送出し機関 アクルヒJVの凄さとは?

ベトナムの送り出しビジネスは、長年「見えないコスト」に支配されている。

その正体は、ブローカーという存在だ。

企業と送り出し機関の間に入り、学生の募集、選別、紹介を担う彼らは、

ベトナム側、田舎の学生や親から見ると「安心・効率的な仕組み」に見えるのが困るところ。

しかし、その裏側で起きているのは、日本側とベトナム側の情報の歪みと、信頼の分断である。

そんな構造に、真正面から逆行する存在がある。

それが、「アクルヒJV」だ。

▪️ブローカー構造が生む「見えないリスク」

多くの送り出し機関は、いまだブローカーに依存している。

理由はシンプルだ。

学生を集めるのが大変だからだ。

しかし、その結果どうなるか。

・学生の負担費用が大きい

学生の情報が正確に日本企業へ伝わらない

日本側企業のニーズが歪んで届く

面接が「演出された場」になる

入国後にミスマッチが発覚する

つまり、「採用は成功したのに、現場が崩れる」という現象が起きる。

これは偶然ではない。

構造的にそうなっているのだ

▪️アクルヒJVは、なぜブローカーを使わないのか

アクルヒJVは、この構造を根本から否定する。

ブローカーを排除し、学生募集から教育、企業紹介までを一貫して自社で行う。

誠実であるが、非効率だと多くのベトナム人が考えているが、実は最も合理的な戦略でもある。

なぜなら、「すべての情報がベトナムから日本まで直接つながる」からだ。

▪️「能力」ではなく「続く人材」を見ている

アクルヒJVの最大の特徴は、人材選定の基準にある。

多くの送り出し機関は、日本語能力やスキルだけで評価する。

しかしアクルヒJVは違う。

アクルヒJVでは日本語能力やスキルがあるのは当たり前なのだ。

アクルヒJVが人材選定で見ているのは、この人は日本で働き続けられるか」だ。

そのために、学生段階から

日本就労の厳しさ

文化の違い

途中で辞めるリスク

を、あえて先に伝える。

結果としてどうなるか?

軽い気持ちの応募が減る

面接での発言がリアルになる

内定辞退が減る

入社後の定着率が上がる

つまり、「採用の質」そのものが高い。

▪️面接が「選別」から「関係構築」に変わる

ブローカーが介在する面接は、どうしても「選ばれるための場」になる。

しかしアクルヒJVでは違う。

面接は、企業と学生が「お互いを理解する場」として設計されている。

だからこそ、

学生は無理に良く見せない

企業は本音で期待を伝える

ミスマッチがその場で見える

このプロセスが、入社後のトラブルを劇的に減らす。

▪️アクルヒJV 小規模・都市型だからこそできること

アクルヒJVは、大規模な送り出し機関ではない。

しかし、それが強みだ。

「アクルヒ」とは1998年から日本食材輸入卸売会社を立ち上げ、ベトナム各地に卸売拠点と日本食材専門スーパーマーケット6店舗(そしてカンボジアに1店舗)、さらに和食レストラン10店舗を運営しているグループ会社だ。

「アクルヒJV」は2015年に設立され、このアクルヒグループの人材紹介・育成会社だ。

日本企業と取引する中で、良いベトナム人材が欲しいという声を多く聞いて、アクルヒJVを立ち上げたのだ。

ホーチミン市の日本町、レタントン通りと同じ1区のアクルヒグループ本社ビル内に教室とオフィスがあり、少人数に対して密度の高い教育を行っている。

一人ひとりの性格を把握

コミュニケーション能力を重視

日本語だけでなく「働き方」を教える

結果として、

「言葉が話せる人材」ではなく

「現場で機能する人材」が生まれる。

▪️アクルヒJVを通じて日本企業に起きる変化

アクルヒJVを使う企業には、明確な変化が起きる。

面接がスムーズに進む

内定後の辞退が減る

配属後のトラブルが少ない

現場のストレスが軽減される

これは単なる人材供給ではない。

「現場を安定させる」そのものだ。

▪️「安さ」ではなく「信頼」で選ばれる時代へ

送り出し機関選びは、これまでコストで語られることが多かった。

しかし今、

問われているのはそこではない。

なぜ辞めるのか

なぜトラブルが起きるのか

なぜ現場が疲弊するのか

その答えは、すべて「入口の設計」にある。

▪️まとめ

ブローカーを使わないという選択は、

単なる運営方針ではない。

それは、「人をどう扱うか」という思想そのものだ。

アクルヒJVは、効率よりも信頼を選び、数よりも関係を選んでいる。

だからこそ、アクルヒJVという送り出し機関は、強い。

そしてこれから、日本企業が本当に選ぶべきパートナーは、

こうした存在だ。

ベトナム人材を探しているなら、ぜひアクルヒJVに相談してください。

アクルヒJV ウェブサイト

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▪️本記事の執筆者・ヨシヒロミウラは、
ベトナムおよび東南アジアを軸に、社会・経済・文化の変化についての考察を
個人サイト yoshihiromiura.comにて継続的に発信しています。

 

Profile

著者プロフィール
ヨシヒロミウラ

北海道出身。ベトナム在住。武蔵大学経済学部経営学科卒業(マーケティング)。日本とベトナムを行き来する食、教育、人材等のビジネスの現場に関わりながら、現在進行形のベトナム社会を主なフィールドとし、アジア都市の経済・制度・文化の相互作用を観察し、思考、日本語で記録している。
個人ブログ:yoshihiromiura.com
X:@ihiro_x

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