ベトナムのホーチミン市を走る日本が支援して建設したメトロ（都市鉄道）に乗りました。2024年12月22日に開業していましたが、やっと乗ることが出来ました。ホーチミン市は急速に発展しているベトナム南部の中心として、交通渋滞が深刻な問題ですが、その解決策として新たに建設されたメトロ１号線に期待が寄せられています。特にこの１号線は日本のODAと技術支援を受けて建設された鉄道である事も人気の理由の１つで、日本のODAプロジェクトの中でも最大規模のものです。

日本の技術が生み出したメトロ

ベンタイン駅入り口

ホーチミン市の都市鉄道計画は、交通インフラの一環として、慢性的な交通渋滞を解消するために進められています。日本の企業は、このプロジェクトにおいて技術提携や工事の受注を行い、鉄道の設計から施工、運営まで多くのノウハウを提供しています。高い安全性と快適さが求められる路線は、まさに日本の技術が遺憾なく発揮された結果です。今回私は、ホーミン市の始発駅であるベンタイン駅から終点のスイティエン駅まで乗車することにしました。都市鉄道の1号線は19.7kmの距離を地下と高架を結びながら約30分で走り抜けるため、地元の人々や観光客にとって非常に便利な移動手段です。

メトロでGO！

QRコードをスキャンして改札を通ります。

駅構内から電車乗り場へ降りるエスカレーター。地下構内はかなり広いです。

車内は満席状態！

地上に電車が出た瞬間に「うぉー！」と歓声が溢れた

日曜日の午前中、ベンタイン駅構内では早朝にも関わらず多くの乗客がいました。日本が建設しただけあり、駅構内は日本を思い出させる雰囲気があります。あちこちで友達同志やカップル、家族連れが写真を撮っています。車両に乗り込むと中はとても清潔でエアコンが効いており快適で、不安を感じることはありませんでした。乗車中の車内は話す人もいなく、通話をする人も無く日本のような車内風景ですが、始発から3駅目で地下から地上に出る瞬間があります。その時は車両内で一斉に乗客から「うぉー！」という驚きの声や歓声が上がりました。高架に切り替わると、目の前に広がるホーチミン市の景色が一瞬で広がり、地下から一気に開放される視界が新鮮でした。この瞬間、多くの乗客がスマートフォンを取り出し、景色を撮影する様子が印象的でした。

途中駅の魅力とアクセス

私は終点のスイティエン駅まで乗車しました。平日は通勤通学などで使う人々が多いこの都市鉄道ですが、週末は観光的に乗車するベトナムも多いし、各駅で下車をして観光スポットを楽しむのも都市鉄道の魅力です。各駅周辺には地元の飲食店やショップが立ち並んでおり、ホーチミン市のさまざまな名物を楽しむことができます。ベンタイン市場近くの駅では、名物フォーやバインミーを楽しむ人々で賑わっており、昼食時にも是非立ち寄りたいスポットです。またスイティエンというウォーターパークの最寄り駅もあり、都市鉄道が整備されたことで、アクセスが格段に向上しました。

メトロ（都市鉄道）の未来

都市鉄道はまだ発展途上ですが、その利便性と快適さは明らかでした。乗車中に感じたのは、観光地に加え、地元の日常に溶け込む感覚です。都市鉄道の建設計画完了するのはまだ先と予想されますが、将来的には、さらなる路線拡張やサービス向上が期待され、地域の交通問題解決に寄与するだろう。

青色の路線が現在開業している１号線。しかし着工から開通まで17年かかっているから、全路線が開通するのはいつになる？

終わりに

ホーチミン市の都市鉄道の旅は、日本の技術を生かした新たな交通手段を通じて、多くの感動を与えてくれる素晴らしい体験でした。そして、鉄道からの景色や乗客の歓声は、忘れられない思い出となりました。次回の訪問でも、この新しい都市インフラを利用し、ベトナム ホーチミン市の魅力をさらに深く味わいたいと思います。皆さんも、ホーチミン市を訪れる際には、この日本が手掛けた都市鉄道をぜひ体験してみてください。