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ヨシヒロミウラ|ベトナム

ベトナム製の人口衛星「NanoDragon」が音信不通 打上げから信号受信できず

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昨年9月に打ち上げられた日越共同で開発され、全てベトナムで製造された衛星「NanoDragon」からの信号が届かなかったという。打ち上げから3週間経っても受信出来ませんでした。何が起こったのでしょうか。。。

ベトナム国際宇宙センター(VNSC)によると、11月9日に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡)から打ち上げられたイプシロンロケット5号機に搭載され放たれた9つの衛星のうち、ベトナムのNanoDragonからの信号が地上局にまだ届いていない事が12月1日ベトナム国際宇宙センター(VNSC)によって確認された。

NanoDragon衛星は、3つの通信回線で設計されています。このうちUHF周波数帯での衛星から地上へのテレメトリデータ(衛星の状態に関する情報)が送信する電波が地上局に届いていないため、衛星の詳しい状態が分からない。

現在、地球局はUHF帯のテレメトリデータ伝送線路に関する情報を受信して​​いないため、衛星の詳細なステータスパラメータは不明だという。

今回の打ち上げでは、9個の衛星が打ち上げられました。打ち上げ後に11個の飛行物体が特定されました(9個の衛星と2個のロケットコンポーネント)。よってVNSCによると、どの飛行物体がNanoDragon衛星であるかを判断するのに長く時間がかかると言う。

VNSCの副長官であるLeXuan Huy博士は、VNSCの技術者はまだ衛星信号を受信するための努力をしていると述べた。このグループは、毎日午前9時30分と午後9時30分頃にホアラックハイテクパークの地上局を監視および運用し、VHF帯の衛星制御コマンドを送信してS帯の信号を検出しています。

研究チームはまた、コミュニティ(Satnogs)と協力して、NanoDragonにコマンドを送信し、Sバンドで信号を受信できる2つのステーションを含む衛星信号を受信しています。また、チームは、NanoDragon信号に関連するすべての関連データを検索およびフィルタリングをしています。 Satnogsコミュニティと明星電気と共に、JAXAは衛星で発生する可能性と状況を分析して適切な解決策を模索しているという。

NanoDragonは、ベトナム科学技術アカデミーのVNSCエンジニアによって開発された、サイズ3U(100x100x340.5mm)のナノクラスのCubesat衛星です。衛星は2つのタスクを持つように設計されています。1つは船舶を自動的に識別し、軌道上の衛星の位置を調整する信号発生器です。

研究、設計、統合、機能テストのプロセスは、VNSCの研究スタッフによって全てベトナムで行われました。衛星の機械的構造と配電回路全体、およびその他の補助回路もベトナムで製造されています。

この衛星は日本に送られ、8月17日に引き渡されてテストが行​​われました。日本での試験プロセス全体は、VNSC-衛星製造サイト、九州工業大学-試験サイト、JAXA-打ち上げ機関、HIREC-JAXAの関連活動を実施するためのフォーカルポイントの5つの関連ユニットの代表者によって実施および監督されました。明星電気はVNSCとパートナーシップを結ぶ企業であり、NanoDragon用のオンボードコンピュータを提供しています。

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Profile

著者プロフィール
ヨシヒロミウラ

ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x

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