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オーストラリアの診察室から

高尾康端|オーストラリア

オーストラリアからみた東京オリンピックパート2

画像:voyata-ISTOCKS

東京オリンピック開幕まで一ヶ月を切りました。オーストラリアでは、国内のコロナウイルスワクチンやシドニーのロックダウンのニュースが注目されており、オリンピックに関心が高いとは言えません。日本に関して、知り合いのオーストラリア人に『なぜ日本はロックダウンをしているのに、新型コロナウイルスの数が減らないのか?』と聞かれることが何度かあり、『オーストラリアの刑罰付きの法的なロックダウンと日本の緊急事態宣言は全く別物だ』と説明しました。

東京オリンピックに関連して注目されたニュースと言えば、クイーンズランド州知事のワクチン接種問題がありました。オーストラリア政府が50歳以上の人は、アストラゼネカ社製のワクチンを打つべきと発表していたのに、クイーンズランド州知事は50歳以上であるにも関わらず、特別にファイザー社製のワクチン接種を受け、大きな反感を買いました。その州知事の理由の一つは、クイーンズランド州の都市ブリスベンが2032年のオリンピック候補地としてほぼ確定となり、その場合、東京オリンピックに行く可能性が高く、二回目の接種が3か月後となるアストラゼネカ社製では間に合わず、ファイザー社製であれば、3週間後に2度目の接種を完了できるからというものでした。確かにその可能性がないとも言えませんが、医療関係者のみならず、多くの人々から反感を買いました。

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画像:om-Kichi-ISTOCKS

その他のオリンピック関連ニュースとしては、オーストラリアの女子ソフトボールチームが、海外からのチームとして、一番初めに日本に入国したというのも少し話題になりました。開幕まで約一か月ということもあり、オーストラリアも着々と選手選考の最終段階に入っているようです。

しかし、オーストラリアのダイビングチームのように新型コロナワクチン接種のタイミングの影響でオリンピック出場に必要な大会に参加できず、今回のオリンピックに出場できない選手もいるようです。オーストラリアの野球チームも、メキシコで行われているオリンピック出場枠をかけた大会への出場を辞退しました。やはり新型コロナウイルスの影響で、参加できない国や選手がこれからもでてくるようです。

オリンピックに出場する選手や関係者の方々がコロナウイルスから守られ、安心して競技に参加できることを祈ります。






参考
https://english.kyodonews.net/news/2021/06/e70d600a6a02-australian-baseball-team-pulls-out-of-tokyo-olympic-qualifying.html
https://www.theroar.com.au/olympics/australian-olympic-team/

 

Profile

著者プロフィール
高尾康端

日本、スイス、シンガポール、アメリカで育ち、2004年からオーストラリアに移住。シドニー大学医学部を卒業。現在は東ブリスベンエリアHawthorne Clinicにて家庭医 (GP)として勤務。家庭医の観点からみる病気についての情報、また母国である日本と移住地オーストラリアの医療システムの違いや、オーストラリアで病気になった時に役立つ情報を発信している。

Twitter:@dryasutakao
Facebook:Dr Yasu Takao
ブログ:https://www.dryasutakao.com.au/blog

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