この手の二律背反性を持つ作品は、一般的には写真そのものを弱くしてしまいがちだが、時としてより強く作品のメッセージをアピールする。とりわけ、長い取材期間を要したボリュームのある作品群では。

ただし、ある種の条件があるだろう。作者が被写体と見事に同調しているか、あるいは完全にリスペクトしているような場合に限ってだ。そこに、見る者は、写真家の生きざまをも見出し、作品が嘘っぽい偽善的なものであるか、あるいは本物であるかを、本能的に見極めてしまうのである。

実のところ、彼の写真のスタイルと世界観は、2つの異なる文明・文化の衝突だ。ザーマイ自身の言葉を借りれば、「世界で最も貧しい国の1つであるアフガニスタン」と「最も裕福な国の1つであるスイス」の融合された価値観からきている。その2つをアイデンティティとして取り入れることは、大きなチャレンジになるが、同時に、異なる視点というアドバンテージも自分に与えている、と語る。

4カ国語を話し、上級外交官だった父を持ち、欧米人以上に欧米的な生活も知りながら、あるいは仕事上のクライアントや発表の場は国際的なものでありながら、彼の作品のテーマとその真髄には、常に虐げられた人々の視点が存在している。

アフガニスタンのような危険地の取材では通常、ジャーナリストたちは軍と同行したembedという形で取材する。それを引き合いに出し、ザーマイはこう語る。

「軍ではない。人々の中に入り込ませてもらって(embed)取材してきた」

今回ご紹介したInstagramフォトグラファー:
ZALMAÏ @zalmai

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