■予想を裏切る読書家のラガーマン
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僕がラグビー(観戦)に夢中になったきっかけは、2015年のラグビーワールドカップでの日本代表チームの活躍だっただけに、エディー・ジョーンズにインタビューするのはワクワクした。でも、僕にとっては初めての「ズーム」インタビューだったので、少し緊張もした。そのうえ、彼は時折、ジャーナリストにつんけんすることがあると評判だ。ところが彼は、寛大で助けになってくれ、僕に対しては完全に魅力的だった(たぶん、僕が2019年ワールドカップ決勝での敗因を質問しなかったからだろう)。
人生の全てがスポーツを中心に回ってきたような人物が、こんなにも読書家であることを目の当たりにするのは興味深かった。もしかしたら語りたい本があまりないのでは、本を選んでもあまり話すことがないのでは、と僕は心配していた。ところが彼は、熱心に次から次へとさまざまな本について話し、僕たちはその中のどの本を取り上げようかと厳選しなければならなかった。さらに、彼は読んだ本について明らかな考えを持っていて、真にその本に「没頭して」いた。
ここで冒頭の、僕がジャーナリズムを志した理由に戻ろう。ある人物が本当はどんな人なのか、本当は何を考えているのか明らかにするために人々にインタビューをするわけだが、それはしょっちゅう、思い込んでいたイメージとは大きく異なるものだ。
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