■御徒町ー羽田ー香港、3点を結ぶ奇妙な事件

1月29日夜から30日朝にかけて、御徒町・羽田・香港の3点を結ぶ奇妙な事件が起きた。御徒町で香港に運ぶはずだった4億2000万円が盗まれ、2時間半後には羽田で香港に運ぶ1億9000万円が入ったスーツケースを持った日本人男性が襲われるものの現金は無事、しかし翌朝香港の両替商でその1億9000万円のうち5100万円がひったくられる。香港警察は日本人3人を含む6人逮捕と発表。そのうちの1人は実際に5100万円が盗まれたと被害を通報した日本人。つまり通報した日本人はグルだったという展開

日本から香港への現金持ち込みは実はいくらでもOK

今回の事件を見て、
「え?そんな大金どうやって香港に運んでるの?」
「見つからない様に運ぶテクニックがあるのか?」
「税関どうなってるんだ?」
という声がXなどのSNS上で爆発しているようだ。

結論から言うと「日本から香港へ現金は持っていけます。香港側には現金の持ち込みの上限額が設定されていないので1億円でも4億円でも持ち込みOK」。

香港への多額の現金持ち込みって実は完全に合法なのである。持ち運びには以下のルールが適応される。

▼まず日本出国時に税関で100万円を超える現金を海外に持ち出す旨を申告。この時に持ち出し金額に手数料、税金はかからない。
▼香港に到着し、12万香港ドル(約240万円)以上を超える現金を香港に持ち込む場合、専用フォームに記入して税関への申告が必要。ここでも手数料や税金は徴収されない。ただし申告を無視すると50万香港ドル(約1000万円)の罰金または懲役2年が課せられる。

つまり日本、香港どちらでも巨額現金の申告は「無料」で税金や手数料は取られない。

日本から香港へは申告さえクリアすれば何億円でも運べる。

でも現実問題、1億円の札束って重さが約10キロ! 2億円で20キロを超えてしまうから手荷物制限オーバーで追加料金確定!

今回の事件で御徒町で4億2000万を運んでいたのは4人、そして羽田から1億9000万円を持って香港に向かったのは2人。「1人1億円(10キロ)担当」で分散して運んでいるので、1億円10キロが運び屋さんにとって楽に動ける重さなのかねえ~と思ってしまった。

最後に早期に香港で6人逮捕されたのはやはり最新式のAI監視カメラの威力だなと思う。

色々と賛否両論の監視カメラだけれど、以前このコラムで書いた、AIでリアルタイム分析可能の最新式カメラが犯人逮捕に功を奏したんじゃないのかな?