<ブランドアンバサダーに大谷翔平選手を起用したことでも話題を呼んだ創業27年目のディップ。テクノロジー企業の顔も持つ同社を率いる冨田英揮は、前例にとらわれず「可能性」に挑む>

稀代のスーパースターと、合致したフィロソフィー

昨年末、突如配信され話題を呼んだ動画がある。WBCでの圧巻の活躍、日本人初となるメジャーリーグの本塁打王、そしてドジャースへの大型移籍と世界を代表するスーパーアスリートとなった大谷翔平選手が、ブランドアンバサダーに就任した企業の経営者と対談するという内容だった。

その企業の名はディップ。求人情報サイトの運営、そしてDX事業を二本柱とする会社だ。

一見するとあまり親和性が無いようにも見える両者だが、ディップの社長兼CEOで、大谷選手とも実際に対談した冨田英揮はこう振り返る。「大谷選手が大事にしていることと、われわれのフィロソフィーが合致していたからこそ、成り立ったものだと思います。対談した際にも、社名(dip)でもあるdream, idea, passionという部分に共感いただけているというのは感じましたね」

1997年、30歳にしてディップを創業した冨田。6畳一間のアパートで着想したベンチャーから、今や3000名近い従業員を擁し年間500億円以上の売り上げを誇る企業へと成長させてきた。その原点をこう話す。

「私は、『THINK BIG,ACT SMALL』という言葉を大切にしています。社会全体を動かすようなサービスを作っていくためには、「大きな志」「大きな夢」「大きなアイデア」を持つのと同時に、本当に細かい目先のことを1つ1つ積み上げていく必要があります。そういう会社を作っていきたい、その思いでずっと走ってきました」

大きな夢を持ち、それを実現するために目先のことを丹念に積み上げていく――。まさに大谷翔平選手がこれまで切り拓き、実現してきた世界に通底するものを感じるビジョンと言えるだろう。

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