今年(2020年)大流行したスマホアプリのひとつ、AI技術を駆使した顔すげ替え(ディープフェイク)アプリReface(旧称:Dublicat)がTikTokやNetflixなどの錚々たるアプリを抑えスマホアプリのダウンロードランキング1位へ登場したというニュースが今年の8月の終わりに入ってきました。このアプリは100%ウクライナで製作されました。これはウクライナのソフトウェア技術力の高さを知らしめる一つの象徴的な出来事と言えるでしょう。

出典↓:

https://ain.ua/en/2020/08/27/reface-tops-app-store-charts/

同ソフトはイーロン・マスク、スヌープ・ドッグ、ジャスティン・ビーバー、マイリ―・サイラス、ブリトニー・スピアーズなど世界的スターがTwitter上で使用しシェアしたことでソーシャル・メディア上で世界的に爆発的に流行しました。創業者のロマン・モギルニ氏、オレス・ペトリフ氏、ヤロスロフ・ボルコ氏は一躍ウクライナのIT業界の寵児となりました。

https://www.kyivpost.com/top-30-under-30-of-2020/roman-mogylnyi.html

↓イーロンマスク氏のTwitterより:

実は去年(2019年)の5月既に私は同社の存在とアプリを知っており同社のCTO及び共同創業者のオレス・ペトリフ氏と会っておりキエフの旧市街ポディルにある同社オフィスも訪れていました。当時彼らはプロダクトのMVPフェーズでオフィスには数名のエンジニアが目を輝かせてもうすぐリリースにこぎつけると語っていたのが印象的でした。彼らはAIを駆使したハリウッドなどの特殊効果なども手掛けていました。

↓CTO兼共同創業者ペトリフ氏との会話

画像1

=====

その技術力については下記の動画をご覧ください。日本でもソーシャルメディア上でバズり数々の有名人のディープフェイク動画が作られました。

↓BitFlyer創業者加納裕三氏のディープフェイク

↓私もTwitter上でこのアプリを使い遊んでみました(笑)。

 

2015年にはウクライナのAIを使用したリアルタイム画像変換フィルターを製作するウクライナ企業Lookseryが米Snapchatに1億5000万ドル(約150億円)で買収され、今日のSnapchatの主要機能を担っています。現在でもSnapchatはキエフに大規模な研究開発センターを有しています。(下記リンク参照)

https://www.uadn.net/2015/09/16/snapchat-acquires-ukrainian-technology-looksery-to-let-users-reinvent-their-faces/

元々ウクライナはAI画像編集技術、特殊効果に長けたエンジニアが多く存在しハリウッド映画や世界的アーティスト(ColdplayやAvicii等)のプロモビデオの特殊効果などを製作していることで知られていました。今回のRefaceの成功はウクライナの技術力を世界に知らしめるのみならず、ソフトウェアの下請け国としてだけでなくファンドレイジングからプロダクトデザイン、マーケティングまでウクライナで行うプロダクトカンパニーが数多く生まれるスタートアップ・エコシステムの成熟を象徴していると言えるでしょう。

↓特殊効果を100%ウクライナで製作したColdplayのPV(2016年のMTV Video Music Award for Best Visual Effectsを受賞)

↓同じく100%ウクライナで製作されたAviciiのPV(2018年のMTV Video Music Award for Best Dance Videoを受賞)

Ago-ra IT Consulting 柴田裕史へのご連絡は下記まで:
hiroshi.shibata@ago-ra.com

HP: https://ja.ago-ra.com/

私のNoteTwitterYouTubeフォローお願いします!