ビタミンを摂取できるガムやミントを販売しているNeuroを共同経営している日系アメリカ人のケントさん(Kentaro Yoshimura)前回に続いて、今回はなぜ壁画家として活躍することになったのかをうかがった。
ケントさんは、トイストアCAMPのデザインにも携わった一人なのだ。
──起業したので、もう会社にお勤めすることはないですか?
以前SONYで働いたこともありますが、やはり自分がやりたいことをやりたいので、もう会社に勤めることはないでしょうね。あと今は、ペイントとアートにも力を注いでいます。小さい頃から画家を目指していて、アートはやりたいって思っていたので。
Neuroを始めたのは28歳のときで、34歳になったばかりなので、もう7年くらいですね。その前には音楽を2年間やっていましたし、それからブランディングやアートをやったりしました。
──どうやって壁画にペイントする場所のコネクションをつくっているのですか?
今はマネージャーが2人いて、販売代理人もいるんですけど、それまでは無料で「絵を塗っていいですか?」って聞いてまわって、描いて、少しずつポートフォリオを増やしていきました。今は、マーケティングもしてくれる人もいて、受注業務も対応してくれます。
──アメリカへご両親が来た理由は?
父はUCバークレー大学へ来て勉強して、日本へもどってからはサラリーマンだったのですが、日本で起業することは難しいので、起業することを夢見てアメリカへ来ました。こちらへ来てからは、レストランとかいろいろな仕事をして働いてお金をため、テキスタイルの会社Topinをはじめました。アメリカにはトーランス、日本には原宿にも会社があります。いろいろな衣料品を売ってるようですが、わかりやすいところでいうと、ディズニーランドのコスチュームを作る会社です。母はキッコーマンで働いていて、栄養士です。
──Kentさんご自身も起業やアートの方向へ進もうと思ったのはなぜですか?
大学時代は、空手、柔道、ムエタイも一生懸命やりすぎるくらいでした。オリンピックでも活躍できたらと思っていたところで、大学4年生のときに脚を折って、頭を使うほうへ向かおうと、映画やアートなど何もはじめは知りませんでしたが、そちらの方向で一生懸命がんばりました。
──絵の中に日本のおとぎ話のような世界が描かれているような部分もあるような感じがしますが?
私の芸術に関しては、間違いなく日本美術、特に伝統的な日本美術に深く影響を受けています。気分を捉えるには、静けさと緊張のバランスがあり、いつも自分の作品に入れるのが大好きです。
──またNeuroの起業のお話へ戻りますが、起業するためのコツのようなものがありますか?
いろいろな道があるけど、どんな道を通っても最後に一つのゴールがあれば、そこにいけると思うのです。21歳から25歳のときは、お金もなくてどうやって過ごしていけるのかという状況も何度もあって大変だったけど、周りにいる人たちがサポートしてくれて、サポートがなければここまで来るのは無理でした。自分一人では絶対にできなかったという気がします。
誰にでも周りにサポートしてくれる人がいるでしょうから、それを信じて自分が行きたい道を突き進むべきです。友達をサポートすれば、友達がサポートしてくれる。夢をサポートすれば、夢がサポートしてくれるって思います。
あと、プレッシャーはダイヤモンドのように貴重なものなんです。ビジネスを始めるときは、4、5年間すごく苦労したときもありましたが、その大変さも今になるととても大切だなと思えます。学校へ行って、普通の会社員になることだって大変なことだけど、自分に苦労を課して起業すると、ゴールはとてもスイートな世界なのです。
──日本にもNeuroミントとガムの輸出を考えてますか?
16STと5AveにあるトイストアCAMPは、子供たちが楽しめる夢のような空間。

【関連リンク】
Neuroのオフィシャルサイト
Kentaro Yoshimuraさんのウォールアーティストサイト
トイストアCAMPのオフィシャルサイト
【Neuro共同創業者のプロフィール】
ケントは日本のオリンピック柔道チームで訓練を受け、ロサンゼルス市の壁画家でもあり、ムエタイで国際的に競っていた。一方、ライアンは剣道で2度の黒帯でありながら、米国パラリンピックチームでトレーニングを行っていました。神経科学、科学、経済学の学位を取得。その後も、甘いばかりで効果のないサプリメントやエナジードリンクより、クリーンでバランスのとれたエネルギーを求めていた。キャンペーン後、人々のクラウドファンディング協賛により、起業することができた。
©Kentaro
