Noriyuki Hirata

[東京 1日 ロイター] - ソフトバンクグループの時価総額が一時47兆円を上回り、東証プライム市場の時価総額ランキングでトヨタ自動車を抜いてトップに浮上した。人工知能(AI)・半導体関連株が主導する足元の株高局面を象徴する動きとなっている。

前場の終値でソフトバンクGの時価総額は47.1兆円に増加し、トヨタの45.7兆円を上回った。ソフトバンクGの株価が一時10%高に上昇したことで時価総額が膨らんだ。フランスのAIインフラ整‌備に今後5年間で450億ユーロを投資するとの発表が好感され、株高に弾みがついた。

一方、トヨタ株は一時4.9%安に下落しさえなかった。「目先のネガティブな材料があるわけではないが、中東情勢が不透明な中ではコスト高と新車市場への悪影響が意識されやすい」(東海東京インテリジェンス・ラボの杉浦誠司シニアアナリスト)との指摘があった。

<AIへの一極集中強まる>

日経平均は連日の高値更新となったが、実態は見かけほど強くないとの受け止めもある。東証プライム市場では値下がり銘柄が72%を占め、値上がりの26%を上回る。

AI・半導体関連の寄与が高い日経平均とTOPIXとの比率を示すNT倍率は過去最高を更新し続け、一時16.97倍に上昇。AI・半導体関連株への資金の一極集中が強まっている様子が示唆されている。時価総額の3位はキオクシアホールディングスで、三菱UFJフィナンシャル・グループを上回っている。

月初の需給が影響している可能性もある。セクター間の売りと買いが極端に出ており「ヘッジファンドの(特定銘柄の買いと特定銘柄の売りを組み合わせる)ロングショート戦略が顕著に出ている可能性がる」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司シニアファンドマネージャー)との声がある。

<出遅れ銘柄は「買い場」の声も>

目先はAI・半導体株主導の相場は継続するとみられている。株高のモメンタムは強く「ついていくしかない」(国内証券のアナリスト)との声は多い。

原油価格が高止まりし、経済への悪影響が警戒される中、AI・半導体関連業種は原油高の直接的な影響は限られるとの受け止めが関連株の選好を強めている。「1株利益(EPS)の成長がついてきており、さほど割高でないところが投資家の買いを後押ししている」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との見方も優勢だ。

一方、ほかのセクターの割安感の強まりも意識されてきている。「行き過ぎの修正がAI株に入るようなら、資金が巻き戻すことも想定される。出遅れ銘柄は買い場かもしれない」(りそなAMの戸田氏)との声も聞かれる。

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