Abigail Summerville

[29日 ロイター] - 米飲食チェーン大手ヤム・ブランズが、傘下のピザチェーン「ピザハット」をプライベートエクイティ(PE)ファンドのロングレンジ・キャピタルに売却するための独占交渉を行っている。事情に詳しい関係者が29日明らにした。

関係者の話では、両者は協議を進めており、数週間以内に合意に達する可能性があるが、まだ最終的に合意に至る保証はないという。

ロングレンジはコメントを拒否し、ヤム・ブランズからも即座の回答は得られなかった。

現在ファストフード業界が直面しているのは深刻な需要低迷だ。肥満症治療薬の普及により、消費者がより健康的な食品を選択するようになっていることが背景にある。さらに物価高止まりと消費者心理の悪化が追い打ちをかけ、消費者が外食を控える傾向が強まったことが、原材料コストの高騰に見舞われた米ピザチェーン大手各社の経営を圧迫している。

こうした中でヤム・ブランズは昨年、タコベルなどの競合ブランドに後れを取っているピザハットについて、売却を含む「戦略的選択肢」を検討していると表明していた。

ピザハットは米国既存店売上高が10四半期連続で減少しており、2025年のヤム・ブランズ全体の総売上高に占めるピザハットの割合は12%だった。

ロイターは4月、ロングレンジのほかにシカモア・パートナーズやアポロ・グローバル・マネジメントなどがピザハットの買収に名乗りを上げていると報じている。

「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」も所有するヤム・ブランズの株価は、時間外取引で一時約3%上昇した。

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