今年も早いものでクリスマスを迎えました。年の瀬いかがお過ごしでしょうか?

ここベルギー・ブリュッセルでは、11月後半に世界遺産の広場グランプラスに毎年恒例のクリスマスツリーが飾られましたが、12月に入ってからは広場に面した市庁舎の中庭にもう一つ別のツリーがお目見えしていました。

金色に輝くこのツリー、近づいてみると折り鶴で飾られています。いや、よくみると別の鳥ですね。

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© hiquirin

ベルギー人アーティストの手に掛かればOrigamiアートに

このツリー、ブリュッセル在住のベルギー人アーティスト・シャルル・ケザン Charles Kaisin 氏による作品。

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説明ボードを読みと、鳥は平和と結束の象徴である鳩ということです。新型コロナ感染が収まらない中、あちこちで盛んに結束が呼び掛けられていますが、コロナ禍での連帯を平和の使者ハトで表現しています。千羽鶴と同じように折り鶴も祈りや願い事、病気回復が叶うように折りますが、今回の折りバトも同じような願いが込められています。

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ケザン氏は折り紙によるインスタレーションを数多く手掛けていて、他にも広場から近いショッピングアーケード・ギャルリーサンチュベールやホテル、アートギャラリーなど市内数ヶ所に作品が飾られています。下は市庁舎裏手のホテル・アミーゴのロビーに飾られているもの。

877A9528.jpgそして、皆んなが目を奪われるのは、ギャルリーサンチュベールに吊るされた鳩。アーケード内を風が抜けるので、鳩がゆらゆら揺れて、まるで太陽に照らされた海面のようにキラキラ煌めいて見えます。12月初旬にロックダウンが緩和されて一般商店が営業再開になるまでは閑散としていましたが、その後は賑わいを取り戻しています。
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ただ、地上から撮影しようとしても、なかなかうまく伝わりません。事務所に連絡をして写真提供いただきました。

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チャリティー目的のインスタレーション作品

これは "Origami For Life" と題されたチャリティーキャンペーンの一環で、市内のエラスムス病院のコロナ専用治療室設置への資金調達を後押しする目的で去る3月より行われてきました。

鳩はこのキャンペーンの呼び掛けに応じた一般の人々が折ったものですが、その折り鳩を受け取る際に、一羽に付き5ユーロをチャリティーに協賛している企業や支援者が病院の財団へ寄付する仕組みです。

このキャンペーンは大成功を収め、20,323羽の折り鳩、101,625ユーロ(約1280万円)が集まりました。

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この2万を越す鳩は、かつてのシトロエンの修理工場を改装して開館する カナル・ポンピドゥーセンター KANAL - Centre Pompidou(昨年2019年プレオープン、2023年グランドオープン予定)で最初に組み立てられました。

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その後、6月にはサンミッシェル大聖堂に展示された後、このクリスマス時期になりギャルリー・サンチュベールや市庁舎中庭でより多くの人の目に触れるようになったのでした(2月末まで展示予定)。

この Origami For Life 、シャルル・ケザン氏の公式サイトから概要がご覧いただけます。デザイン画やインスタレーションの作業の様子、折り鳩の折り方、そして、引き続き受け付けている寄付方法まで載っています。

Origami For Life by Charles Kaisin
www.charleskaisin.com/origamiforlife

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コロナに打ち勝つ連帯や結束を今こそ!

クリスマス期間中も大勢の家族や友達で集まることを厳しく制限されているベルギー。これまでも掟破りのロックダウンパーティーが後を絶たずに問題になっています。昨晩のクリスマスイヴには公共テレビ局が次期国王のエリザベート王女や他の王子、王女が老人施設やフードバンクでボランティア活動をしている映像が流れて、国を挙げて連帯や結束を改めて呼び掛けています。

今年のクリスマスや年末年始は、この日本の折り紙文化にインスパイアされたケザン氏のインスタレーションを愛でながら、この国に住む人だけでなく、全世界が節度を持って楽しく過ごし、力を合わせてこのコロナ禍を乗り切って、来たる2021年をコロナに打ち勝つ年になるようにと願いながら、僕の今年最後の連載として取り上げてみました。

年が明けましたら、またLGBTQIテーマに戻って新しい記事をお届けしたいと思います。来年もよろしくお願い致します。

それでは皆さま、楽しいクリスマス、年末を過ごして、良いお年をお迎えください!