米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が株式非公開化を検討しているとツイッターで明らかにしたことについて、証券取引委員会(SEC)は発表の手法や内容の真実性について調査している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として8日報じた。

SECはテスラに対し、非公開化の計画を当局への届出ではなくツイッターで明らかにした理由や、投資家保護の規則が守られたかなどについて回答を求めているという。

SECはコメントを差し控えた。テスラからのコメントは得られていない。

マスク氏は7日、ツイッターへの投稿で「1株当たり420ドルでテスラの株式を非公開化することを検討中だ。資金は確保した」と述べた。

しかし、資金を確保したことを示す証拠はツイッターでもウェブサイト上のブログでも示していない。

証券を専門とする弁護士は、ツイッターに投稿した時点で資金を確保していなかったことが判明すれば、マスク氏は投資家から提訴される可能性があると指摘している。

一部アナリストの間では、テスラが赤字や債務を抱え、社債の格付けもジャンク級であることを踏まえると、マスク氏に資金調達能力があるかは疑わしいとの見方が出ている。

企業が重大な情報をツイッターで発表する例は珍しいが、SECは、発表手法について投資家に注意喚起することを条件に、ソーシャルメディアを通じた重要情報の発表を認めている。

テスラは2013年のSEC文書で、同社に関する「追加の情報」についてはマスク氏のツイッターをフォローするよう投資家に促した。

ただ、同社ウェブサイトの投資家情報ページには、テスラの公式ツイッターは掲載されているが、マスク氏のツイッターへの言及はない。

[8日 ロイター]
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