俳優だったロナルド・レーガンが何百万人ものアメリカ人にとってなじみの顔だったように、トランプも、「低俗」と言われかねないようなテレビ番組を好む人たちにとっては、なじみの顔なのだ。

「ダウントン・アビー」(貴族と使用人たちの生活を描いたイギリスの人気ドラマ)のファンはトランプを見ていなかったかもしれない。しかし、「6缶パックのジョー(白人労働者)」とも呼ばれる平均的なアメリカ人はトランプを見てきた。

 そして今、ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、デービッド・ブルックスのような連中が想像だにしなかった事態が起こっている。平均的なアメリカ人がトランプの選挙集会に集まり、予備選で投票もしているのだ(ブルックスはついに、「アメリカについて正確に報道するつもりなら、仕事のやり方を変えなければならない」と認めた)。

 11月の大統領選挙では、何が起こるかわからない。

Rick Perlstein is the national correspondent of The Washington Spectator.

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