西安は今やおしゃれな国際的観光都市に
我が「新長安・新シルクロード・新夢路視察団」の最初の訪問地は西安であった。日本人が最も愛する中華王朝である唐の都、シルクロードの起点である。
10年以上前に西安を旅行したという知人の日本人ライター・K氏は「西安は古い建築ばかりですが、遅れた田舎町ですよ」と言っていた。どうしてどうして。急成長する中国の勢いはすさまじい。この10年間ですっかりおしゃれな国際的観光都市へと変貌していた。
1380年に建てられたという有名な西安鼓楼の近くにはイスラム街があり、K氏が訪れた時は回族(ムスリム)が住んでいるだけの、おんぼろの住宅街だったという。ところが今では復元された建築物が煌々とライトアップされ、楽しげな屋台が建ち並ぶ一大観光地へと変貌していた。

街をぶらぶらするだけでにぎわいが楽しめる。私はどちらかというと、碁盤の目のような町並みに目を奪われた。私が大好きな街、京都との関係性が気になったのだ。皆さんが歴史の授業で習ったとおり、京都は長安を模して作られた街である。現在も残る古建築、そして復元された町並みを見ると、長きにわたる日本と中国のつながりがはっきりと感じられる。
兵馬俑(秦の始皇帝の墓所に近い巨大な地下室に兵士や軍馬などの人形が多数収められている)や、碑林(宋の時代の孔子廟を利用してつくられた博物館で、石碑などを数多く収集・展示している)などの昔からある観光地も素晴らしかった。

昭和や平成などの日本の年号は中国の古典から取られるが、その石碑が碑林に残されているという。無数に立ち並ぶ石碑のどこに昭和や平成という言葉があるのか、ゲーム感覚で捜してみても楽しいだろう。


