何よりも衝撃的だったのが、そうした罪悪感を覚えているのはどうやら私だけだったという点だ。毛沢東の死と文化大革命の終結からおよそ40年の時間が過ぎた。中国は大きく変化し、人々は豊かになった。それでも人々の心は本当の意味では文化大革命時代から変わっていない。
【参考記事】辛口風刺画・中国的本音:中国が文革の悪夢を葬り去れない理由
私だって中国に残っていれば同じだっただろう。日本にわたり、多くを経験し、民主主義のすばらしさを知った。ニューズウィークのコラムニストとしてさまざまなことを学び、政治家を志した。そうした経験がなければ関帝廟で罪悪感を覚えることもなければ、選挙での投票に深い感動に打ち震えることもなかったのだろう。