原油が鍵
スタグフレーション懸念の震源は原油価格の急騰だ。この高値がいつまで続くかが世界市場の最大の懸念事項だ。
北海ブレント先物は9日、2020年のコロナ禍以来最大を上昇率で1バレル=100ドルを突破した。
年初からの上昇率は70%に達し、欧州の天然ガス卸売価格は3年超ぶりの高水準にある。
これはインフレを押し上げる要因だ。キャピタル・エコノミクスは「目安として、原油価格が5%上昇するとインフレ率は先進国で約0.1ポイント押し上げられる」と指摘した。
経済成長を鈍化させる可能性もある。
国際通貨基金(IMF)の試算によると、原油価格が持続的に10%上昇するごとに、世界のGDPは0.1─0.2%縮小する。
過去にも原油価格の急騰は1973年、80年、90年、2008年の米国の景気後退の一因となった。
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