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地雷で吹き飛んだ「和平への道」...タイ・カンボジア国境で爆発した「旧ソ連製PMN2」の正体は?

Border Blast Ends Deal

2025年11月20日(木)14時43分
セバスチャン・ストランジオ(ディプロマット誌東南アジア担当エディター)
11月10日の爆発で重傷を負い搬送されるタイ軍兵士

タイとカンボジアの国境地帯では停戦後も地雷の爆発が絶えない(11月10日の爆発で重傷を負い搬送されるタイ軍兵士) ROYAL THAI ARMYーAP/AFLO

<10月末には和平合意に調印も、地雷の爆発で再び緊張状態に。トランプによる「付け焼き刃合意」のもろさが露呈した──>

タイ東部とカンボジア北部が国境を接する係争地で11月10日、地雷が爆発しタイ兵士4人が負傷した。これを受けてタイ政府は同日午後、カンボジアとの和平合意の履行を一時停止すると発表した。

タイ軍によると、爆発が起きたのは10日午前9時半頃。負傷した4人の兵士は巡回パトロール中で、3人は軽傷だったが、1人は脚に重傷を負ったという。


タイとカンボジアは10月26日にASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議が開催されたマレーシアの首都クアラルンプールで和平合意に調印したばかり。この爆発で和平プロセスは頓挫しかねない。

マレーシアのアンワル・イブラヒム首相とドナルド・トランプ米大統領の立ち会いの下、両国が調印した和平合意は、今年7月に5日間の軍事衝突に発展した国境紛争に終止符を打つことを意図したものだ。7月の衝突では、国境の両側で分かっているだけで43人が死亡、30万人超の民間人が避難を余儀なくされた。

この合意でタイ・カンボジア両国は国境地帯からの重火器の撤収、地雷除去作業での協力、オンライン詐欺対策での捜査協力の強化を約束した。

タイのアヌティン・チャーンウィラクン首相は10日の記者会見で、合意の履行を直ちに停止するよう命じたと述べた。タイは7月に拘束した18人のカンボジア兵捕虜を12日に解放する予定だったが、これも中止された。

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