最新記事
ガザ停戦

ガザ停戦、3日間でトラック2400台超が物資搬入 略奪ほぼ起きず

2025年1月22日(水)11時30分
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)からの支援物資を運ぶパレスチナ男性

1月21日、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマス間の停戦開始から3日目となる、支援トラック約900台がパレスチナ自治区ガザに入った。写真は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)からの支援物資を運ぶパレスチナ男性。ガザのハン・ユニスで撮影(2025 ロイター/Hatem Khaled)

トランプ米大統領は20日の就任後、多様性・公平性・包摂性(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン=DEI)に関するプログラムを撤回し、米連邦政府はイスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマス間の停戦開始から3日目となる21日、支援トラック約900台がパレスチナ自治区ガザに入った。国連当局者によると、これまでのところ大きな治安問題は発生していないもよう。

ガザに入った支援トラックは3日間で2400台以上となった。

15カ月に及ぶ戦争の中で国連の人道支援は、イスラエルの軍事作戦、イスラエルによるガザ地区のアクセス制限に加え、最近では武装集団による略奪といった問題に直面してきた。

国連でガザとヨルダン川西岸地区を担当するハディ人道調整官は、過去3日間に小さな略奪はあったが「以前ほどではない」と述べた。組織的な犯罪ではなく、子どもたちが食料を取ろうとトラックに飛び乗ったりしたという。

国連人道問題調整室(OCHA)は、イスラエルと停戦合意の保証国である米国、エジプト、カタールから得た情報として、21日に897台のトラックがガザに入ったと発表した。

19日は630台、20日は915台がガザに入った。

停戦協定では、第1段階の6週間に毎日少なくとも600台でガザに支援物資を搬入し、うち50台は燃料を運ぶ。また、300台は飢餓が迫っているとされるガザ北部に向かうことになっている。

ハディ氏は、ガザ地区内の道路が破壊されたため援助活動はロジスティクスの問題に直面しているほか、人々の移動も問題を複雑化させる要因になっていると語った。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 トランプの大誤算
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月14号(4月7日発売)は「トランプの大誤算」特集。国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


地方自治体
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

サプライチェーン圧力上昇、3月は23年序盤以来の高

ワールド

イラン、米停戦提案を拒否 パキスタン経由で回答=I

ワールド

韓国大統領、ドローン侵入で北朝鮮に遺憾表明 金与正

ワールド

米・イスラエル、イランの石油化学施設攻撃 過去24
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 4
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 5
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 6
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 9
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中