最新記事
ウクライナ情勢

ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー

Zelensky Says Russian Troops Burning Faces of Killed North Korean Soldiers

2024年12月18日(水)16時54分
マヤ・メララ
北朝鮮兵と金正恩

北朝鮮人民軍の砲撃訓練を視察する金正恩(3月27日) KCNA via REUTERS

<国際法違反の誹りを嫌ってか、ロシアの戦争に投入した北朝鮮兵も、死ぬと存在さえなかったことにしようとする酷薄さ>

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、X(旧Twitter)への新たな投稿で、戦死した北朝鮮兵の顔をロシア軍が焼いている、と主張した。

【動画】ロシア兵が倒れた北朝鮮兵の顔を焼く場面──ゼレンスキーのX投稿より

北朝鮮の兵士がロシアに派遣されていることを隠蔽するためだ、とゼレンスキーは指摘。「戦死した兵士の顔を焼いている様子」とする動画も添付している。

本誌は、この動画やゼレンスキーの主張を独自に確認できていない。

本誌はこの件に関し、ウクライナ国防省、英国の北朝鮮大使館、ロシア国防省に電子メールでコメントを求めた。

ロシア軍の人的損失を補うために、北朝鮮の兵士たちがウクライナとの戦争に参加している。派遣先として多いのは、ウクライナが8月はじめに越境作戦を開始した露クルスク州の前線だ。

クルスク州における北朝鮮兵の死亡を最初に伝えたウクライナ国防省情報総局は、こう記している。「クルスク州での積極的な戦闘を継続するために、特に朝鮮人民軍第94独立旅団から、新たな人員が補充されている」

兵士の顔を焼いているとの主張は、ロシアで戦っている北朝鮮兵のうち少なくとも30人が12月中旬までに、クルスク州のプレホボ村、ヴォロジバ村、マルティノフカ村付近で死傷したとの情報が伝わると共に広がってきた、とロイター通信は封じる。

経営
「体が資本」を企業文化に──100年企業・尾崎建設が挑むウェルビーイング経営
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、中国との協力と日本との同盟「両立可能」

ワールド

ゼレンスキー氏、米に新たな和平案提示 「領土問題な

ビジネス

9月の米卸売在庫、0.5%増 GDPにプラス寄与か

ワールド

タイ首相、議会解散の方針表明 「国民に権力を返還」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキャリアアップの道
  • 2
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれなかった「ビートルズ」のメンバーは?
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 5
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 6
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナ…
  • 7
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎…
  • 8
    ピットブルが乳児を襲う現場を警官が目撃...犠牲にな…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    「安全装置は全て破壊されていた...」監視役を失った…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 10
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中