最新記事
動物

外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功

Python seen swallowing 77-pound deer in stunning video

2024年10月27日(日)07時00分
ケイトリン・ルイス
ニシキヘビがシカを丸吞みする衝撃映像

dwi putra stock/Shutterstock

<米フロリダ州では1979年に初めて目撃されて以降、アジア原産のビルマニシキヘビの個体数が爆発的に増加しており、地域の生態系を破壊しつつある>

米フロリダ州で、ビルマニシキヘビが体重約35キロのホワイトテールディア(オジロジカ)を丸呑みする様子がカメラに捉えられた。生物学者たちはこれについて、ビルマニシキヘビがこれまで考えられていたよりも大きな獲物を捕食することが可能なことを証明していると述べている。

■【動画】ニシキヘビが、シカを「丸呑み」する衝撃シーンを撮影...口のサイズは過去最大を記録

8月に米カンザス大学の爬虫類・両生類研究チームが発表した「Big pythons, big gape, and big prey(大型ニシキヘビの大きな口と大きな獲物)」という論文の中で研究者たちは、フロリダ半島に生息するホワイトテールディアの体重はビルマニシキヘビの体重の66.9%に相当すると記している。

今回カメラに収められた捕食行動は、ニシキヘビが環境に及ぼす影響についてより深い理解を得ることを目的とする研究の一環として、2022年12月に研究者たちが観察・撮影したものだ。

研究論文の共著者の一人であるイアン・バートシェックは科学ニュースサイト「ライブサイエンス」に対して「12年にわたってフロリダ州南西部でニシキヘビの追跡・観察を行ってきた中で最も強烈かつ印象的な光景だった」と語り、さらにこう続けた。

「本当に原始的で、大型のヘビがいる場所では何百万年も前から繰り広げられてきた光景なのだろうと感じた。残念ながらフロリダ在来種の野生生物はこの最上位捕食者と共に進化を遂げてきておらず、その結果がこのような光景だ」

企業経営
ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パートナーコ創設者が見出した「真の成功」の法則
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、和平案「合意の基礎に」 ウ軍撤退なけれ

ワールド

ウクライナ、和平合意後も軍隊と安全保障の「保証」必

ビジネス

欧州外為市場=ドル週間で4カ月ぶり大幅安へ、米利下

ビジネス

ECB、利下げ急がず 緩和終了との主張も=10月理
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 9
    ウクライナ降伏にも等しい「28項目の和平案」の裏に…
  • 10
    ミッキーマウスの著作権は切れている...それでも企業…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中