最新記事
ウクライナ戦争

ロシア兵と若者の衝突...帰還兵が路上で一方的に暴行される

Video Shows Drunk Russian Soldier Knocked Out by 'Disrespectful' Youth

2024年2月28日(水)13時50分
イザベル・ファン・ブリューゲン
(写真はイメージです) OlegDoroshin-Shutterstock

(写真はイメージです) OlegDoroshin-Shutterstock

<SNSで話題の動画、酔ったロシア兵と若者の衝突を捉える。ウクライナ戦争帰還兵が路上で若者に暴行される様子が映し出されている>

酔った様子のロシア人男性と若者が路上で口論になり、乱闘に発展する動画がSNSに出回っている。ウクライナ戦争で従軍したというロシア兵は、若者に一方的に殴られていた。

【動画】ロシア兵と若者の衝突...帰還兵が路上で一方的に暴行される

動画はロシアとウクライナの戦争に関する情報を英語に翻訳する独立メディア「WarTranslated」がX(旧ツイッター)に投稿したものだ。

動画が撮影された日時や場所は不明。本誌は動画の信憑性を確認できておらず、ロシア外務省にコメントを求めている。

ウクライナの前線からロシアに帰還した兵士が暴行されたという報告は後を絶たない。1月にはロシアの捜査委員会が、同国南部チェリャビンスクで大晦日の日にロシア兵に暴行したとされる3人を、「フーリガン行為」で立件すると発表した。チェリャビンスクはカザフスタンとの国境のすぐ北側に位置する。

今回の動画では、ロシア兵が若い男性を相手に、自分はウクライナから「帰還した」ばかりだと話しかけていた。

聞きたくないと言い返した若者に対し、ロシア兵は「無礼」だと詰め寄る。「我々がお前らのために戦っているのに、お前は無礼すぎる」

若者は「オレが無礼だと?」と応じ、店内で自分を侮辱した理由を兵士に問いただして「勝手にやってろ」と言い放った。

「我々がお前のために戦っているのに、『勝手にやってろ』だと? お前みたいなヤツのために戦っているのに?」と言い返す兵士。若者が兵士にパンチを浴びせたのはその時だった。

よろめいた兵士を若者がもう1発殴ってのけぞらせ、フラフラになったところでヘッドロックをかけて地面に投げ飛ばした。続いてカメラがとらえた兵士の知人と思われる男性は、「オレは関係ない、オレは関係ない」と逃げ腰の様子だ。

ロシア兵は立ち上がったものの、再び若者に暴行されて地面に転倒。若者が怒鳴って兵士を蹴る場面の後、動画は途切れた。

WarTranslatedのドミートリーは、動画についてこうコメントしている。「ロシアで酔った『SMOの兵役経験者』が店で誰彼構わず話しかけようとして相手を侮辱した。だが思った通りにはいかなかった。まさにその『SMO』のように」。ロシア政府はウクライナの戦争を「特別軍事作戦(SMO)」と称している。

(翻訳:鈴木聖子)

20240730issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年7月30日号(7月23日発売)は「トランプ暗殺未遂」特集。前アメリカ大統領をかすめた銃弾が11月の大統領選挙と次の世界秩序に与えた衝撃

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

為替に関する既存のコミットメントを再確認=G20で

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型ハイテク株に買い戻し 利下

ワールド

米大統領とヨルダン国王が電話会談、ガザ停戦と人質解

ワールド

ウクライナ軍、ロシア占領下クリミアの航空基地にミサ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ暗殺未遂
特集:トランプ暗殺未遂
2024年7月30日号(7/23発売)

前アメリカ大統領をかすめた銃弾が11月の大統領選挙と次の世界秩序に与えた衝撃

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理由【勉強法】
  • 2
    BTS・BLACKPINK不在でK-POPは冬の時代へ? アルバム販売が失速、株価半落の大手事務所も
  • 3
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子どもの楽しい遊びアイデア5選
  • 4
    キャサリン妃の「目が泳ぐ」...ジル・バイデン大統領…
  • 5
    地球上の点で発生したCO2が、束になり成長して気象に…
  • 6
    トランプ再選で円高は進むか?
  • 7
    カマラ・ハリスがトランプにとって手ごわい敵である5…
  • 8
    もろ直撃...巨大クジラがボートに激突し、転覆させる…
  • 9
    日本人は「アップデート」されたのか?...ジョージア…
  • 10
    「轟く爆音」と立ち上る黒煙...ロシア大規模製油所に…
  • 1
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラニアにキス「避けられる」瞬間 直前には手を取り合う姿も
  • 2
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを入れてしまった母親の後悔 「息子は毎晩お風呂で...」
  • 3
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」、今も生きている可能性
  • 4
    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…
  • 5
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子…
  • 6
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理…
  • 7
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 8
    「失った戦車は3000台超」ロシアの戦車枯渇、旧ソ連…
  • 9
    「宇宙で最もひどい場所」はここ
  • 10
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 3
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」基地に突撃...猛烈な「迎撃」受ける緊迫「海戦」映像
  • 4
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 5
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラ…
  • 6
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 7
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを…
  • 8
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」…
  • 9
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 10
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中