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移民問題

米ワシントンDCが非常事態を宣言 テキサス・アリゾナ州からの移民移送で

2022年9月9日(金)14時44分
米首都ワシントンDCのバウザー市長

米首都ワシントン(コロンビア特別区)のバウザー市長(民主党、写真)は、メキシコ国境のテキサス州とアリゾナ州の共和党知事がバスで移民を送り込んでいるとして、公衆非常事態を宣言した。写真はワシントンで3月撮影(2022年 ロイター/Elizabeth Frantz )

首都ワシントン(コロンビア特別区)のバウザー市長(民主党)は8日、メキシコ国境のテキサス州とアリゾナ州の共和党知事がバスで移民を送り込んでいるとして、公衆非常事態を宣言した。

市長は、事務所を新設して到着した移民を救済するよう指示するとともに、そのため1000万ドルを拠出すると表明。資金は連邦政府から支給を受けると説明した。

テキサス州のアボット知事は、移民流入の責任はバイデン大統領を含む民主党にあると主張しており、4月以降に7900人を超える移民を首都に送り込んでいる。アリゾナ州も約1700人を送り込んでいる。

このほか、テキサス州はニューヨーク市に2200人、シカゴに300人の移民をバスで移送。ただ、一部は到着前に他の州で下車しているという。

バウザー市長の事務所は、こうしたバスでの移民送り込みを「政治的な行為」と表現。ホワイトハウスをはじめ、ニューヨークとシカゴの市長も同様の見解を示している。

移民の支援者らは、ワシントンにバスで到着した移民の85─90%が数時間以内に他州に移動していくと述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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