最新記事

事件

「妻への治療が遅い!」ブチ切れた男が大学病院でとった行動とは──

2022年6月29日(水)19時30分
川口 陽
放火直後の救急治療室

釜山大学病院の監視カメラが捉えた放火の瞬間 KNN 부산뉴스 경남뉴스

<妻への愛情も度が過ぎると大変な事態に......>

女性に優しいと言われる韓国人男性。だがそれも、度をすぎると大変な事態に──。

今月下旬、韓国・釜山の大学病院で救急治療室に一人の男が入ってくるやいなや、部屋にガソリンを撒いて火を付ける事件が起きた。釜山ニュースなど韓国メディアが伝えた。

この60代の男は事件を起こす数時間前にも、この病院での妻への診療が遅いと治療室で暴れる騒ぎを起こしており、やってきた警察になだめられていったん自宅へ帰っていた。しかし、それで怒りが収まることがなかったようで、男はある"液体"を手に再び大学病院に戻って事件を起こす。

事件を捉えた監視カメラに記録された映像を見ると、救急治療室に入ってきた男は、スタッフの制止も聞かずにペットボトルに入れたガソリンを撒き散らして部屋の奥に進み、すぐに火を付けた。この間、わずか数秒。あっという間に炎が燃え広がり、救急治療室の外の廊下まで真っ赤に包まれた。

当時、救急治療室には患者と病院スタッフら合わせて47人がいたというが、病院スタッフは迅速に対応。スタッフの1人は消火器で、また別のスタッフは消火栓からホースを取り出して消火活動を開始。他のスタッフらは患者たちを避難させた。

こうした適切な対応によって火災は1分ほどですぐに消火。病院内は大きな混乱にはいたらずにすんだという。

一方、犯人の男は自分の付けた火で腕と足に火傷を負い、放火した大学病院で治療を受けているそうだ。


【映像】ブチギレた男の行動を見る

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

デル夫妻、「トランプ口座」に60億ドル寄付へ 子ど

ビジネス

11月米自動車販売、フォード・現代自は小幅減 EV

ワールド

国際貿易と金融システムの調和が重要、対応怠れば途上

ワールド

ウクライナ和平案巡る米特使との協議、「妥協に至らず
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 2
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 3
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 4
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 5
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 6
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 9
    22歳女教師、13歳の生徒に「わいせつコンテンツ」送…
  • 10
    もう無茶苦茶...トランプ政権下で行われた「シャーロ…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中