最新記事

EU

ブレグジット後の英国・EU関係、トルコなどの参考事例に=独外相

2017年12月27日(水)11時11分

12月26日、ドイツのガブリエル外相は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)後の英・EUの関係について、ウクライナやトルコなど未加盟国とEUとの関係性において、モデルケースになり得ると指摘した。両国はEUとの緊密な関係を望んでいるが、まだ加盟の用意はできていない。写真はロンドンで11日撮影(2017年 ロイター/PETER NICHOLLS)

ドイツのガブリエル外相は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)後の英・EUの関係について、ウクライナやトルコなど未加盟国とEUとの関係性において、モデルケースになり得ると指摘した。両国はEUとの緊密な関係を望んでいるが、まだ加盟の用意はできていない。

今月のEU首脳会議はブレグジットを巡る交渉で、移行期間や将来の通商関係を協議する「第2段階」に入ることを正式承認。英国はブレグジット後のEUとの関係では、「第3国」として扱われるのではなく、「元加盟国」としてより密接な関係を望む姿勢を打ち出している。

ガブリエル外相はフンケ新聞グループのインタビューで、EUが未加盟国との関係をどう構築していくのかという問題を巡って、ブレグジット後の英・EUの関係が解決策になる可能性がある、と説明した。

外相は「トルコやウクライナが向こう数年以内にEUに加盟するとは想像できない」とする一方、「ブレグジット後のEUとの関係で英国とうまい合意ができれば、他国に対してもモデルになり得る」と語った。

トルコはEUと既に関税同盟を結んでいる。EU・ウクライナ間で締結した「深い包括的自由貿易分野」に関する合意は9月に発効した。

[ベルリン 26日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


ニューズウィーク日本版のおすすめ記事をLINEでチェック!

linecampaign.png

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中