最新記事

ロシア疑惑

トランプ、ロシア疑惑捜査の矛先弱める手段検討 自身への赦免も?

2017年7月22日(土)11時37分

7月21日、トランプ氏がロシア疑惑捜査の矛先を弱める手段を検討していることが報道で分かった。写真はワシントンで19日撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)

トランプ米大統領の弁護士がトランプ氏とロシアとの不透明な関係を巡る疑惑の捜査の矛先を弱める手段を検討していることが、米メディアの報道で分かった。捜査員の経歴を調査するなどしているとしている。

ワシントン・ポスト紙とニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が20日に報じた。ワシントン・ポスト紙によると、トランプ氏は関係筋の話としてロシアとの不透明な関係を巡る捜査に関連して側近や家族、さらに自分自身を赦免する権限についてアドバイザーに問い合わせたとしている。 別の関係筋も、大統領の赦免権限についてトランプ氏の弁護士が検討していることを明らかにしている。

同捜査はモラー特別検察官が監督。トランプ氏の弁護士の1人、ジョン・ダウド氏はロイターの取材に対し、こうした報道内容を否定。「われわれはモラー特別検察官は実直な人物だと考えている」と述べた。

別の弁護士、ジェイ・セクロウ氏はNYT紙に対し、利益背反の可能性に対応することは適切と述べるにとどめ、報道内容については具体的に回答しなかった。

この日はトランプ氏のリーガル・チームの報道担当、マーク・コラロ氏が辞任を発表。同氏の辞任と時期が重なるようにワシントンを拠点とするベテラン弁護士のタイ・コブ氏がロシア関連捜査の対応に起用されている。

[ワシントン 21日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国、26年投資計画発表 420億ドル規模の「二大

ワールド

ロシアの対欧州ガス輸出、パイプライン経由は今年44

ビジネス

スウェーデン中銀、26年中は政策金利を1.75%に

ビジネス

中国、来年はより積極的なマクロ政策推進へ 習主席が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    日本人の「休むと迷惑」という罪悪感は、義務教育が…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中