最新記事

南米

ベネズエラで24時間スト マドゥロ大統領主導の制憲議会選に反対

2017年7月21日(金)11時52分

7月20日、ベネズエラで大統領選挙の実施と制憲議会選の中止を求める野党主導の24時間ストライキが行われた。市民らが仕事を放棄し、商店などが閉まるなか、各地の道路はバリケードを守るデモ参加者の姿がみられたほかは閑散状態となった。写真はデモに参加する人々。カラカスで撮影(2017年 ロイター/Andres Martinez Casares)

ベネズエラで20日、大統領選挙の実施と制憲議会選の中止を求める野党主導の24時間ストライキが行われた。市民らが仕事を放棄し、商店などが閉まるなか、各地の道路はバリケードを守るデモ参加者の姿がみられたほかは閑散状態となった。

当局によると、ストを巡る混乱から男性2人が死亡。野党は国民の85%がストに参加したと説明している。

マドゥロ大統領は演説を行い、ストの指導者らを収監すると警告。ただ、食品関連大手700社が業務を継続しているなど、ストの影響は小さいと強調した。

野党連合の民主統一会議と若者主導の「抵抗」運動が4月に反政府デモを活発化させてから、デモ隊と当局との衝突は常態化している。

ただ、国内280万人の公務員の幹部らは、国営企業や官公庁はこの日のストに参加せず、業務を続けていると明らかにした。また、石油会社PDVSAもストの影響を受けていない。

マドゥロ政権は、野党が多数を占める国会に代わり新憲法を制定する制憲議会を設置するため、議員選挙を7月30日に実施する方針を示しており、国内では独裁的な政権運営に拍車がかかるとの懸念が広がっている。野党連合は前週末に制憲議会の是非を問う非公式の国民投票を実施。同連合によると、750万人が投票し、98%が同議会の招集に反対した。

米国のトランプ大統領は今週、制憲議会選を実施した場合は経済制裁も辞さない考えを表明している。

[カラカス 20日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、代替関税率を10%から15%に引

ビジネス

エヌビディアやソフト大手の決算、AI相場の次の試金

ワールド

焦点:「氷雪経済」の成功例追え、中国がサービス投資

ワールド

焦点:米中間選挙へ、民主党がキリスト教保守層にもア
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 2
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面を突き破って侵入する力の正体が明らかに
  • 3
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 4
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 5
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 6
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 7
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 8
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 9
    「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒…
  • 10
    ウクライナ戦争が180度変えた「軍事戦略」の在り方..…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 6
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 7
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中