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温暖化対策

米国務長官が「パリ協定」認める 北極評議会で文書に署名

2017年5月12日(金)16時44分

5月11日、地球温暖化対策などを話し合う北極評議会の閣僚級会合が、米アラスカ州で開かれ、ティラーソン米国務長官(写真左)は国際的枠組み「パリ協定」を認める文書に署名した。写真右はトランプ米大統領。ワシントンで2月撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)

地球温暖化対策などを話し合う北極評議会の閣僚級会合が11日、米アラスカ州で開かれ、ティラーソン米国務長官は国際的枠組み「パリ協定」を認める文書に署名した。

ただ、米国とその他7カ国(ロシア、カナダ、ノルウェーなど)の外相が署名した文書は、パリ協定の「発効」とその履行に言及したほか、温室効果ガス削減のために国際的な取り組みを求めたにとどまった。

ティラーソン氏は会合で、トランプ米政権が気候変動問題にどのような立場を取るのか検討しているとしつつ、パリ協定から離脱するのか否かに関する決定を急いでいないと説明。「われわれは米国にとって正しい決断を下す」と述べた。

トランプ大統領は月内に開かれる主要7カ国(G7)首脳会議の後にパリ協定に関して決断するとみられている。

[ロイター]


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