最新記事

日米安保

海上自衛隊が米空母カールビンソンと共同訓練開始 北朝鮮へ圧力

2017年4月23日(日)12時41分

 4月23日、海上自衛隊は、朝鮮半島近海へ向かう米空母カール・ビンソンとの共同訓練を同日から始めると発表した。日米の緊密な連携を示し、核実験の兆候がみられる北朝鮮に圧力を強める。提供写真は15日撮影のカール・ビンソン(2017年 ロイター/Sean M. Castellano/Courtesy U.S. Navy)

海上自衛隊は23日、朝鮮半島近海へ向かう米空母カール・ビンソンとの共同訓練を同日から始めると発表した。日米の緊密な連携を示し、核実験の兆候がみられる北朝鮮に圧力を強める。

海自の護衛艦「さみだれ」と「あしがら」が、カール・ビンソン率いる米空母打撃群と西太平洋で合流する。日本の政府関係者によると、打撃群に海自艦が加わって陣形を組み、通信訓練などを行いながら東シナ海を北上する。日本海まで行動を共にするかどうかは未定。

米海軍は4月9日、シンガポールに寄港していたカール・ビンソンを朝鮮半島の近海に派遣すると発表。オーストラリア軍との共同訓練などをこなしながら、ゆっくりと西太平洋へ向かっていた。米ペンス副大統領は22日、数日で日本海に到着すると明らかにした。

4月は北朝鮮で記念日が続くとともに、米韓軍が大規模な合同演習を実施していることから、金正恩政権が挑発行動に出ることが懸念されている。とりわけ朝鮮人民軍創建85年に当たる25日は、6回目の核実験を行う可能性が指摘されており、日米韓を始めとした周辺国が警戒を強めている。

(久保信博※)

[東京 23日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

貿易収支、11月は予想上回る黒字幅 対米輸出8カ月

ビジネス

日経平均は小幅反発で寄り付く、米雇用統計を通過 短

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ出入りの制裁対象タンカー封鎖

ワールド

ザポリージャ原発、2本のうち1本のみの送電線で稼働
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 8
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 8
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中