最新記事

トルコ

元日のイスタンブールで銃乱射テロ 35人死亡、40人以上が負傷

2017年1月1日(日)11時10分

AP / Youtube

<トルコのイスタンブールで1日未明(現地時間)、ナイトクラブで銃乱射テロが発生し、少なくとも35人が死亡し、40人以上が負傷した>

 CNNなどによると、イスタンブール県のバーシップ・シャーヒン知事は同日、クラブ「レイナ」で武装した者が銃を乱射し、少なくとも35人が死亡、40人あまりが負傷したと明らかにした。シャーヒン知事は、今回の攻撃が「テロ」と述べた。ただし、事件の背後関係は明らかにしなかった。


 AP / Youtube

 犯人はサンタクロースの服をしたままクラブに到着して、警備していた警察官をまず銃撃した後、クラブの中に入って無差別乱射をしたという。この際にアラビア語で叫んだとも伝えられている。

 このクラブは、トルコの富裕層が利用することで知られており、事件が起きた当時、店内は新年を迎えに来た600〜700人がいたもよう。目撃者は、銃撃が起きると店内の人々が逃げるためにボスポラス海峡に飛び込んだという。

 現在クラブの外に警察の装甲車と救急車が到着、現場検証と救助をしているもよう。トルコの放送 NTVは、現在、警察特殊部隊と爆発の専門家が建物の中に進入して調査をしていると伝えた。

 トルコ国営アナドル通信によると、このクラブは、ボスポラス海岸の欧州側で高級レストランが密集する観光名所にある。

 トルコ当局は、イスタンブールやアンカラなどで新年を祝うイベントを警護するため警察官17,000人を配備していた。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

FRB、現行政策「適切」 物価巡る進展は停滞=シカ

ビジネス

英インフレ、今後3年間で目標2%に向け推移=ラムス

ビジネス

ECB、年内に複数回利下げの公算=ベルギー中銀総裁

ワールド

NATO、ウクライナへの防空システム追加提供で合意
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負ける」と中国政府の公式見解に反する驚きの論考を英誌に寄稿

  • 4

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 5

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 8

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 10

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中