最新記事

英EU離脱

「EU離脱の準備順調」、英メイ首相が独メルケル首相に伝達

2016年11月19日(土)12時25分

11月18日、英国のメイ首相は、ドイツのメルケル首相に、EU離脱に向けた準備は進んでいると伝えた。写真はベルリンで同日撮影(2016年 ロイター/Fabrizio Bensch)

 英国のメイ首相は18日、ドイツのメルケル首相に対し、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に向けた準備は予定通り進んでおり、法的な手続きを来年3月末までに開始すると伝えた。

 ベルリンでの英独首脳会談前のメディア向け共同ブリーフィングで、メイ首相はメルケル首相に対して「作業は順調に進んでおり、2017年3月末あるいは、それ以前に(リスボン条約)50条発動の準備は整う」と伝えた。

 メイ首相はEU離脱に関する発言を巡り、反離脱派の議員から英国政府が離脱戦略を用意していないの批判を繰り返し浴びている。ブレグジットに向けた手続き発動前に英議会の承認を得る必要があるという法的判断が出たことで、メイ首相の計画は遅れる可能性もある。英国政府は控訴したが、審理開始は12月初めになる予定だ。

 メイ首相は「円滑で順序立った手順を踏み、英国だけでなく欧州各国にとっても有益な解を見出したい」と述べた。

 メルケル首相は、EU離脱の正式な手続きが始まっていない段階であり、首脳会談ではブレグジットについて詳細な協議をすることはできないと述べた。

[ベルリン 18日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政権、中国系航空会社のロ上空飛行禁止を提案 米国

ビジネス

米当局、テスラ車288万台を予備調査 自動運転支援

ワールド

米、アルゼンチンペソ直接購入 200億ドルの通貨ス

ワールド

米NY州司法長官を起訴、住宅ローン詐欺で トランプ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル賞の部門はどれ?
  • 3
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 4
    50代女性の睡眠時間を奪うのは高校生の子どもの弁当…
  • 5
    あなたは何型に当てはまる?「5つの睡眠タイプ」で記…
  • 6
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 7
    史上最大級の航空ミステリー、太平洋上で消息を絶っ…
  • 8
    米、ガザ戦争などの財政負担が300億ドルを突破──突出…
  • 9
    底知れぬエジプトの「可能性」を日本が引き出す理由─…
  • 10
    いよいよ現実のものになった、AIが人間の雇用を奪う…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 8
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 9
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中